週刊少年ジャンプの2023年1号から連載されているダークファンタジーバトル漫画。SNS上では結構好意的に評価されているようですけども21話にして掲載順位が最下位とかなり危険な状況に思えます。今回は21話を読み終えて感じたレビューです。ネタばれを含みますので注意してください、、、
ーー敵の目的が主人公の体
たしか敵勢力の人造人間って理想の体を手に入れるために人間を殺害している設定なんですよね。中でも主人公は人間の中でも最高の肉体を持っていてラスボス(人造人間1号かな?)含む全ての人造人間に狙われているという感じですね。もちろん味方の100号からも…
これってつまりボスが完全体になるには主人公が一度やられなきゃいけないわけですけど、こうなるとストーリーをまとめるの難しいなって思っちゃいます。というのもヒロアカみたいに能力だけを取られて、、、とかなら主人公が生存した状態で話が作れるんですけど、体そのもの取られるとそこで終了しますもんね。ラスボスと戦えなくなっちゃいますし、どうするんだろ?
なので敵の標的をヒロインもしくはそれに近いキャラとか別に置いといて、主人公一派がすっげー頑張って守ってたんだけど最後の最後で不意を突かれて敵に吸収されましたみたいな王道テンプレハラハラ展開の方がよかったんじゃないかなと思います。その方が話も膨らませやすいし絶望主人公でストーリー1部終了からの闇落ちバージョン主人公の2部スタートみたいなダーク展開に持っていきやすいでしょうし。
ーー主人公の能力が弱い
人造人間100に出てくる人間強キャラには火花(スパークル)っていう念能力みたいな個別能力があります。主人公も当然この能力を使えるんですけども、、、応用が難しそうなんですよね。というのも自分の血液を広範囲に広げ、血の膜によって敵を全天包囲し目暗ましした状態で相棒の人造人間が攻撃するって使い方です。
雑魚相手のワンパンでキルできるような表現には向いているのですが、ボス相手だとそうはいかないですよね。若干拘束能力みたいなのがありそうですけど表現が弱いのか、ちょっと無理があるなぁって感じがします、、、。ゆくゆくは他の作品の血液を操るキャラみたいにエネルギー波みたいな使い方で遠距離攻撃ができるようになるのかもしれませんね。ちょうどボスキャラと戦う展開ですしその中で覚醒するのかな。
ーー次世代人造人間が出てきてほしい
ロボットものの王道展開、ストーリー初期は主人公側が最新で無双だけど途中から次世代機が登場して、だんだん通用しなくなる感じの流れにならないかなと個人的に思います。まぁその役割が一族の肉体を移植された強化人造人間なんだと思いますけど。
ーーグロ描写でもっと良くなりそう
読み終わった感想としてはストーリーやキャラとかは展開が早くて作り込まれているし面白いのでダークファンタジーさを突き詰めればもっと人気でそうというのが思いです。戦闘で一般人から雑魚人造人間までガンガン体が裂けて吹き飛んでいるのですがほとんど綺麗な切り傷なんですよね~。これをもっとグチャグチャの臓物飛び散る感じで表現できればより世界の悲壮感が伝わってくると思います。
僕はこの作品は途中からしか読んでいませんが丁寧に作り込まれた心理戦が面白いので、連載を続けていけば作画能力が上がってきて絶対にヒットしそうな予感がします!踏ん張って打ち切りにならないでほしいですね!