お寿司って美味しいですよね。日本人の魚離れが叫ばれて久しい昨今ですが回転寿司の市場は鈍化してきたとは言えまだまだ拡大傾向にあると言います。
筆者もお寿司は大好きで何かというと家族と共に近所の回転寿司様にはお世話になっております。今回は、そんな大好きなお寿司を食べた時に感じた違和感から始まった衝撃の体験談を記事にしていきたいと思います。以前からウニを食べた後に喉の奥がピリッとした感覚はありました。とはいっても本当に一瞬でそれが何なのか気にすることすら考えないほどに些末な事でした。先日のこと、知り合いの漁師さんから大量のウニをいただいたので自前でウニ丼を作り食べた時のこと、尋常でない痒みとピリピリした痛みが喉を襲いました。後日診察を受けた結果見事にアレルギー反応と分かり、以後ウニ禁止令が下されたというわけです…。調べてみるとウニアレルギーは非常に珍しいという事が分かりました。ほとんど関連記事が見当たりません。筆者も症状を確認しようとネットで探しましたがあまりにも詳細が少なかったので少し困ってしまいました。
という事でウニアレルギーに苦しむ同士のために私も自分で調べたウニアレルギー情報を公開し情報提供に貢献しようと思います。

まずアレルギーとは

免疫機能の過剰な反応が原因

ヒトの体にはウィルスや細菌などの害のある異物を体の中から排除しようとする免疫という機能が備わっています。
しかし本来であれば無害であるはずの物質に対しても過剰に反応してしまい結果として体に様々な病状が出てしまう反応のことをアレルギーと言います。

代表的なアレルギー症状

アトピー性皮膚炎
身体の色々な場所に「かゆみのある湿疹」ができて、慢性的に、痒み等の症状が「良くなったり悪くなったりを繰り返し」てみられる症状のことで左右対称に症状が表れやすい。原因として皮膚のバリア機能の低下などが考えられる。

アレルギー性鼻炎
鼻の粘膜に入ったアレルゲン物質を排除しようと免疫機能が過剰に反応し、結果鼻水や鼻づまりなどの鼻炎の症状が続く状態のこと。風邪の症状によく似ている。

気管支ぜん息
空気の通り道である気管支に慢性の炎症が表れ、空気の通り道が狭くなり呼吸が苦しくなる状態のことを言います。「ヒューヒュー ゼーゼー」というような呼吸を繰り返します。

食物アレルギー
アレルゲンが含まれる特定の食材を食べた時に体の免疫システムが過剰に反応してしまい、体に痒みや炎症などの様々な病状を起こすものです。
食物アレルギーは食べるだけでなく呼吸や皮膚の接触などでも起きる場合があります。

食物アレルギーとは

どんな症状が出るの?

食べてから数時間以内に症状が表れる場合が多く年齢問わず発症します。食物アレルギーの症状には複数あり、特に以下の図に記したような病状が良くみられます。

皮膚症状が最も多い

食物アレルギーで現れる症状で最も多いのは皮膚症状です。数は少ないのですが稀にアナフィラキシーという複数の症状が短時間の間に同時に発症するアレルギーもあります。
また症状初期段階では軽症であっても時間の経過とともに急激に病状が悪化する可能性があるためアレルギー症状が出た場合は注意が必要です。

アレルギー症状の推移グラフ

アレルギーが出やすい食材、卵・牛乳・小麦で7割

乳幼児のアレルギーに多く見られる鶏卵や小麦、牛乳となっています。多くの食品に使われているため食事の際は使用食材に注意が必要です。

アレルギー食材の割合グラフ

アレルギー表示食材

◆表示義務【特定原材料】 発症件数が多くみられ重症度が高い為表示する必要性があるもの。

特定原材料イラスト

◆表示を推奨【特定原材料に準ずるもの】 発症数や重症度が一定の頻度で確認できるが特定原材料と比較した場合その数が少ないモノ。将来的に特定原材料に指定変更される可能性があるモノ。

特定原材料に準ずるもの

年齢ごとにアレルギー食材が変化する

アレルギー食材は年齢とともに変化していきます。通常は食べられる食材が増えていくのですが、甲殻類アレルギーなどは大人になるにつれ症状が表れる方が増えていきます。

アレルギー年代別グラフ

ウニアレルギーは珍しい

ウニの消費世界一の日本

世界の中でも特にウニの消費が多い(ウニの8~9割が日本で食べられている)この日本においてもウニ単体のアレルギーは非常に少ないそうです。そもそも厚生労働省が指定しているアレルギーの原因となる食品の中にはウニは含まれていません。
しかし発症例が極端に少ない物は主なアレルゲンの原因食品として指定はされていませんがどんな食品でもアレルギーを発症する可能性はあります
ウニアレルギーに関しても報告例は少ないものの研究結果がありました。その中で興味深い結果が載っていました。ウニアレルギーのある患者5名のうち2名がイクラアレルギーも同時に発症していたという結果です。イクラといえば【通知】の欄にしっかりとアレルギー食品として載っていますね。
ということはウニがダメな人は4割程度の確率でいくらも食べられないという事でしょうか。私は心配なので試しにウニ丼をがっつりと食べてみましたが陰性でした(自己診断)
※危険なのでウニアレルギーが心配される方はイクラは自己診断で食べては行けませんよ。私は自己責任で試しています。
またウニアレルギー症状に関してはこれまで重篤な症状というのは報告されていないようですが、初回摂取時にもアナフィラキシーショックの可能性があるという事で注意する必要はあるとのことです。(突然強烈なアレルギー症状が出るという事です)ちなみにウニはシェルフィッシュ(甲殻類と軟体動物を含む食品群の総称)に分類されています。そしてシェルフィッシュにおけるアレルギーの原因はアジア圏では一番多いとされています。つまり直接的にウニが原因とは言えないけれどもそれに分類されている他の食品の中には非常にアレルギーに誘引する物質が含まれているものが多くあるという事です
【以下シェルフィッシュ食品一覧です。参考までにご確認ください。】
エビ・カニ・ロブスター・アサリ・ムール貝・タコ・イカ・カタツムリ・ナマコ・ウニ等

甲殻類などのアレルギーがないか調べてみる

ウニのアレルギー反応が見られた場合は他の食品アレルギーの可能性も調べた方がいいかと思います。筆者は後天的にですが以前からエビ、カニの甲殻類アレルギーがありました。とは言っても多少多めに食べても本当に少しばかりの影響しか出ないのですが。
前述しましたが、甲殻類アレルギーの場合貝類など別のアレルギーも少なからず持っている場合もあります。もし心配であれば医療機関で診察してもらった方がいいでしょう。

食事中違和感を感じたらアレルギーを疑おう

もしウニを食べて喉の奥がピリピリしたり痒み赤みなどの症状が表れるようでしたら残念ながらウニアレルギー(同士)持ちである可能性が高いようです。直ぐに食べることをやめて医療機関を受けましょう。その際に食べ残しのウニなどがあれば捨てずに保管しておきましょう。何か診察の役に立つかもしれません。