クラピカの念能力「絶対時間(エンペラータイム)」は、作中でも特に重い代償を持つ能力の一つだと思う。
その代償は、使用時間1秒につき寿命が1時間縮むというもの。
単純に計算すると、エンペラータイムを1時間使用しただけで150日、24時間使えば約9.86年もの寿命を失うことになる。
しかも、王位継承戦編ではクラピカが長時間意識を失い、その間もエンペラータイムが解除されなかったことが判明している。
では、クラピカはこれまでに何年分の寿命を消費したのだろうか。
結論から言えば、原作で明らかになっている約12時間の連続使用だけでも、約4.93年分の寿命を失った計算になる。 ただし、それ以前の戦闘や修行での使用時間は明確ではないため、累計ではさらに多くの寿命を消費している可能性がある。
今回は原作で確認できる事実と、使用時間が不明な場面の推測を分けながら考察していきたい。
1. エンペラータイムの寿命消費を計算する
まず、エンペラータイムの使用時間と寿命の消費量を整理してみる。
| 使用時間 | 消費する寿命 |
|---|---|
| 1秒 | 1時間 |
| 1分 | 2.5日 |
| 10分 | 25日 |
| 30分 | 75日 |
| 1時間 | 約0.41年 |
| 3時間 | 約1.23年 |
| 9時間 | 約3.70年 |
| 12時間 | 約4.93年 |
| 24時間 | 約9.86年 |
1年=365日で計算。原作35巻・No.364で明かされた制約に基づく。
エンペラータイム使用時間と失う寿命、使用時間が長くなるほど寿命は比例して減少する
ここで恐ろしいのが、たった1時間の使用でも約5か月分の寿命を失ってしまうということ。
クラピカはヨークシン編でウボォーギンと戦っているけど、仮にエンペラータイムを30分間使用していたとすれば、それだけで75日分の寿命を消費した計算になる。
もちろん、実際の発動時間が30分だったと確定しているわけではない。ただ、数十分の戦闘であっても無視できない代償が発生することは間違いないだろう。
2. 王位継承戦では約5年の寿命を失っている
王位継承戦編では、クラピカがスチールチェーンで奪った念能力を維持するため、エンペラータイムを長時間解除できなくなる場面がある。
特に重要なのが原作35巻のNo.368〜369で、クラピカは約3時間の使用後に意識を失い、そのまま約9時間眠り続けてしまった。
つまり、合計約12時間もエンペラータイムが発動し続けていたことになる。
これを計算すると、
なんと、この一度の出来事だけで約5年もの寿命を消費している。
しかも、本人が意識を失っている間も寿命の消費が止まらなかったという点が非常に恐ろしい。
戦闘中に自らの意思で能力を使うのとは違い、解除できない状態で命を削られ続けたわけで、クラピカ自身にとっても想定外の事態だったのではないだろうか。
3. ヨークシン編では何年の寿命を消費したのか?
ここからは、作中で明確な使用時間が示されていない場面を考えてみたい。
ヨークシン編では、クラピカがエンペラータイムを使用したと考えられる場面が複数存在する。
特に気になるのがウボォーギンとの戦闘だ。
クラピカは緋の眼の状態でウボォーギンと戦い、エンペラータイムによって強化系の能力を高い精度で使用している。
ただ、この戦闘が実際に何分間続いたのかは明らかになっていない。
仮に10〜30分程度使用したとすれば、消費した寿命は25〜75日になる。
また、クロロを捕らえた際にもエンペラータイムを使用していると考えられるため、ヨークシン編全体ではさらに多くの寿命を失った可能性がある。
ここで一つ気になるのが、クラピカがヨークシン編の終盤で体調を崩していること。
当時は緋の眼や念能力の使用による負担が原因と考えられていたけど、王位継承戦でエンペラータイムの代償が明かされたことで、あの体調不良も違った意味を持って見えてくる。
ただし、ヨークシン編当時から現在と同じ寿命消費の制約が適用されていたかどうかは、明確に説明されていない。そのため、過去の使用時間をすべて現在の計算式に当てはめるのは、あくまで仮説になる。
4. クラピカの累計寿命消費を予想する
では、王位継承戦で判明した約12時間に加え、それ以前の使用分を考慮すると、累計でどのくらいの寿命を失ったのだろうか。
私の予想では、5〜7年程度が一つの目安になるのではないかと思う。
もちろん、これは公式設定ではなく、ヨークシン編や能力の修行で使用した時間を仮定した場合の推定だ。
実際に、王位継承戦の12時間以外でエンペラータイムをどのくらい使用したかは不明なので、正確な累計を求めることはできない。
試しに、王位継承戦以前の使用時間を変えて計算してみよう。
| それ以前の使用時間(仮定) | 12時間分を含む累計寿命消費 |
|---|---|
| 30分 | 約5.14年 |
| 1時間 | 約5.34年 |
| 3時間 | 約6.16年 |
| 5時間 | 約6.99年 |
| 10時間 | 約9.04年 |
この表を見ると、王位継承戦以前に合計5時間使用していた場合、すでに約7年もの寿命を消費していることになる。
ただ、クラピカはエンペラータイムの代償を理解しているため、普段から長時間使用していたとは考えにくい。
そのため、現時点での私の予想は5〜7年程度としておきたい。
一方で、修行中にも寿命を消費していたのか、ヨークシン編の戦闘で何分使用したのかによっては、この数字がさらに増える可能性もある。
5. クラピカの寿命はあと何年残っている?
ここで気になるのが、クラピカの残り寿命だろう。
しかし、これは現時点では計算できない。
なぜなら、クラピカが本来何歳まで生きられるのかが明らかになっていないからだ。
仮に80歳まで生きる運命だったとして、すでに7年分の寿命を消費しているなら、単純計算では73歳までに寿命が尽きることになる。
ただし、これは寿命の代償が文字どおり将来の生存可能期間から差し引かれるという解釈に基づくもの。クルタ族の自然寿命が一般的な人間と同じなのかもわからないため、実際の死亡年齢を予想することは難しい。
それに、クラピカが今後エンペラータイムをどのくらい使用するかによっても、残り寿命は大きく変わってくる。
特に王位継承戦では、ワブル王子を守りながらツェリードニヒが所有する緋の眼を取り戻すという目的があり、今後も危険な状況で能力を使わざるを得なくなる可能性が高い。
そう考えると、すでに消費した寿命よりも、これからどのくらい命を削ることになるのかという点の方が重要なのかもしれない。
6. クラピカの寿命を回復する方法はあるのか?
個人的に気になるのが、エンペラータイムによって失った寿命を取り戻す方法が存在するのかという問題。
『HUNTER×HUNTER』には通常の人間では考えられない能力や生物が登場しており、暗黒大陸には長寿食として知られる「ニトロ米」も存在する。
もしニトロ米によって寿命を延ばせるのであれば、クラピカがエンペラータイムで失った寿命を補える可能性も考えられる。
ただし、ニトロ米が念能力の制約によって失った寿命まで回復できるのかは不明だ。
また、ナニカのような特殊な能力によって寿命を回復できる可能性も考えられるけど、これについても原作で実証されたわけではない。
むしろ、エンペラータイムの代償が簡単に帳消しになるのであれば、クラピカが自らに課した制約の意味も薄れてしまう。
そのため、仮に寿命を延ばす方法が登場するとしても、何らかの条件や別の代償が必要になるのではないだろうか。
