ワラビは春の山菜として昔からよく食べられてきた食材です。おひたしとしてご飯と一緒に食べると美味しいですよね。
そんな身近な食材のワラビに毒が含まれていることをご存知でしょうか?
ワラビ中毒とは
家畜が食べると病気になる
ワラビにはチアミナーゼやプタキロサイドと呼ばれる有毒な成分が含まれています。
実は昔からウシやウマなど家畜によるワラビ中毒は良く知られた病気なのです。
馬のワラビ中毒はかつては腰ふら病という名前で知られており、食べると体内のビタミンB1が破壊されビタミン欠乏症による運動失調や痙攣などの症状がみられることがあると言います。
1960年代には山形県にて牛に原因不明の出血病が散発したことをきっかけにワラビ中毒と断定されたのです。
また牛・馬以外の動物でもワラビを食べたことによる中毒症状は報告されており、犬や猫などペットにワラビを食べさせるのは控えたほうがいいとされています。
人が食べるとどうなるの?
普段私たちがワラビを食べる時はしっかりと「アク抜き」処理をした状態で食べています。山から採取した山菜をそのまま食べるという事はまずありえません。したがって常識の範囲内の量であれば食べても大丈夫ですので安心してください。
※ただ生の状態で大量に食べると人でも同様に健康被害につながる恐れがあるとも言われています。