道を歩いているときに前方から来た人とすれ違うため左右に少し避けますよね。すると正面の人も同じ方向に動いてしまい、慌てて反対側へ移動しようとすると相手もまたまた同じ方向へ…etc、からのぶつけ様のない気まずさ&イライラ度MAXに。
…なんていうメンドクサイ経験、誰しも一度や二度どころではない程あるのではないでしょうか。
今回はこの『お見合い現象』を回避する方法をお伝えしていきます。

なぜ同じ方向へ避けるのか

お互いに同じ方向へ避けてしまう現象…実は『連続回避本能』と呼ばれる人間が生まれながらに持っている性質の一つなのです。
どのようなものかというと、『本能的に直前の行動と同じ動きを避けようとする性質』とされています。
人間なら誰しもこの性質を持っているため向かい合ってたまたま同じ方向へ避けてしまうと2度3度と同一方向へお見合いしてしまい先に進めなくなってしまうのです。

特に人が多い場所で発生しやすく運が悪いと日に何度もこのお見合いの罠にかかるという方もいるのです。(筆者は最大1日5回これを経験したことがあります…情けない限りですが)

お見合いを回避する方法

立ち止まる

お見合いを回避するための『もっとも簡単で確実な方法』は自分自身が一度『その場に立ち止まること』です。お互いが何度も同じ方向へ避けてしまうのは本能的なもので無意識に体が反応することが大きな要因ですので、一旦止まってしまえばお互いに何度も鉢合わせするような状況を避けることが出来ます。
『相手との距離が開いている状態』『お見合いしそうだと感じた時にやる』と特に効果的です。

大きく避ける

特に『お見合い状態になった時に有効な手段』です。すれ違いざまのお見合いはどちらも半歩程度の幅で横にズレる状況(お互い左右どちらに動くか分かりにくい)が何度も重なって起きているため、ここはあえて開き直り2m分程度『大きく迂回するような感じで相手を避ける』のも効果的です。こうすることで相手に自分は左右どちらに避けるのかをしっかりと明示することが出来るからです。
ただし車道や他の歩行者、自転車などに注意する必要があるため人込みの中や狭い通路では使いにくい方法といえます。

壁際に寄る

壁際に寄って歩くことで『相手に選択の余地を与えない方法』です。自分がどちらかといえば壁際(道路であれば路肩付近)を歩いている場合壁に触れそうなほど極端に左右どちらかに寄ることで相手から見た際、すれ違うスペースが全くない方向へ避けるという選択肢を無くす手段です。
ただしこの方法はお見合い状態になる前にこちらから壁際に寄る必要があり、尚且つ相手側に自分の状態を認識せる時間が必要であるため、『相手との距離が十分にある状態』でなければ使えません。
当たり前ですが最初からお互いが壁際を歩いている場合は使えませんし、中にはすり抜けるスペースがないにもかかわらずそれでも寄ってくる無謀な方もいます。成功率は中程度ですがこちらの意図を相手に気づいてもらえる方法です。

目線を合わせない

お見合い状態はお互いに意識しあうことで動きが同調することが多いため、あえて目線を外し『相手を見ない、意識しないようにする』ことで相手の認識から外しお見合いを避けるという方法です。
相手とお見合いになるかもしれないと感じると、多くの場合相手側も同じように考えています。その状態を解除するためにはあえて目線を全く別の方向へ向け相手側にこちらは全く気が付いていないと思わせるのです。そうすることで相手に渋々避けてもらう方法となります。ただこの方法は確実ではないためあまりお勧めはできません。

相手の足元を見て予測する

人が多く集まる場所で有効な方法です。相手が動こうと(避けようとする)直前の方向は『足の向きである程度予測することが可能』です。そのため駅など人込みの中で無数のすれ違いが連続で起きる場所では相手の足先の向きを見ることでどちらに移動しようとしているかを予測することが出来ます。
しかしこれは瞬時に判断する必要があり、また人によっては一概に言い切れない場合もあるためあくまでもお見合い防止のための一つの手段として使う事をオススメします。

かもしれないと常に考える

お見合い回避は相手との一種の駆け引きのようなものですがそれが通用しない相手がいることを知ることも重要です。
子供と動物です。どちらも動きが不規則であるため予測しづらく『お見合い回避の方法』が通用しません。ぶつかると多くのケースでこちらが加害者になるというリスクもあるためこのような場合は一旦立ち留まり状況を確認しましょう。

自転車や車とお見合いの場合は必ず止まるべし

車とのお見合いになる状況は少ないのですが、信号機のない横断歩道や右折しようとする車等明確な判断基準がない場所ではお互いに判断が食い違うと接触事故になる危険があります。相手が車である場合は必ず一旦立ち止まり相手の動きをしっかりと見極めて安全を確認出来てから動くようにしましょう。
自転車の場合も同様に相手がどちらに動くか分からない場合は下手に左右にブレずに一旦動きを止めて車両側の動きを確認するようにしましょう。

危険人物に注意する

歩道を歩いていると女性や子供など自分より弱い人に『ワザとぶつかってくる』ような卑劣な人もいます。相手が悪意を持っている場合こちらがいくらうまく避けてもあえて危害を加えようと近づいてきます。
自分がそのような被害に合わないためには、危ない人に近寄らないように『しっかりと前を見て歩きどのような人が前方から歩いてくるかを見極めること』なのです。

まとめ

道端や通路でお互いにお見合い状態になることは誰しもが経験する事です。しかしその回避方法を知っておくことで無用なトラブルを減らし余計なストレスを軽減することは出来きます。
人間が持つ『連続回避本能』を制御し安全で快適な生活を送りましょう。