キケマン

基本データ

キケマン写真

■名称:キケマン
■和名:黄華鬘(きけまん)
■英名:Fernleaf Corydalis
■分類:ケシ科・キケマン属
■学名:Corydalis heterocarpa Sieb. et Zucc. var. japonica (Franch. et Savat.) Ohwiar
■タイプ:双子葉類・二年草
■サイズ:草丈40㎝~60㎝
■花期:3月~6月頃
■原産:日本
■分布:本州(関東地方以西)、四国、九州、沖縄などに自生している。
■生息地:平地や海岸近く、日当たりのいい川沿いや森林のふちなど。
■毒部:全草に含まれており、特に根に強い毒性がある。
■成分:ビククリン、プロトピン
■症状:眠気、吐き気、嘔吐、脈の低下など。重症化すると体温の低下、呼吸麻痺、心臓麻痺などが起こり死に至る。
■毒性:強力
■致死量:不明
■食用:不可、絶対に食べてはいけない。
■誤食:ヤマニンジン(シャク)の葉に似ているため注意が必要。
■入手方法:自生している野生種を採取するか、園芸店やネット販売で購入することが出来る。
■価格:500円~
■花言葉:「祈りある生活」
■誕生花:不明

ギャラリー

キケマン
キケマンの葉、少しニンジンに似ている?
ニンジンの葉
ニンジンの葉
ムラサキケマン
ムラサキマケン

ニンジンの葉に見える(?)有毒植物

毒性

キケマンにはビククリンやプロトピンと呼ばれる有毒成分を全体に含んでいます。特に根には他の部位よりも強い毒性を持っています。人が摂取すると眠気や吐き気、嘔吐などの中毒症状が起き重症化すると体温の低下や呼吸麻痺、心臓麻痺など心筋運動障害といった命に係わる症状が表れ、最悪死亡することもあります。
その葉はニンジンの葉と似ているため、食べることが出来るかもしれないと勘違いしないようにしましょう。

薬用として使われている

中国では薬用として使われている。根を付けたまま堀上げ、流水で洗い太陽の下日干しにして乾燥させたものを外用皮膚病に使用する。主な効能は解毒、解熱、利尿、駆虫薬とされている。ただしその毒性を考えると素人が安易に使っていいものではないため絶対に真似しないようにしましょう。

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