乱獲によって激減した希少種
かつては日本全国の海岸で普通に見られたが、開発などによる海岸の減少や食用、薬用としての乱獲などによってその数が激減した野草。若芽や新芽は生で食べることができ刺身のツマ、サラダとして、また天ぷらやさっと茹でて酢味噌で味わうのも良い。
薬草として有名な防風(ぼうふう)とは似ているが別種である。美味ではあるが絶滅が危惧されている種類の植物でもあるため天然物は採らずに観賞するだけにしよう。
▌基本情報 | |
一般名 | ハマボウフウ |
由来: 砂浜に深く根ざし風による砂が飛散するのを防ぐ役割があることからハマボウフウと名付けられたという説がある。 |
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別名 | 浜菅菜(はますがな) 八百屋防風(やおやぼうふう) 中国名:珊瑚菜(シャンフーザイ) |
和名 | 浜防風(はまぼうふう) |
英名 | American Silvertop(アメリカン・シルバートップ) beach silvertop(ビーチ・シルバートップ) |
学名 | Glehnia littoralis(グレーニア・リトラリス) |
分類 | 目:セリ目 科:セリ科 属:ハマボウフウ属 |
形態 | 園芸分類: 形態 :多年草 |
大きさ | 草丈:5~30㎝、根は砂の中直に深く1mに達することもある |
花期 | 時期:4月~6月 季節:初夏 |
原産国 | サハリン、アムール~ウスリー、中国、朝鮮、台湾など |
国内分布地 | 北海道、本州、四国、九州、沖縄、千島 |
自生地 | 国道から離れた海岸の砂地など |
生育環境 | 耐寒性:弱い 耐暑性:やや強い |
入手難度 | ★★★☆☆☆ |
入手方法 | 数が減ったとはいえ全国の砂浜に自生しているため春先から初夏にかけて根気よく探すと見つけることができる。乱獲で数が激減しているため根元から引き抜かずに葉や茎だけを採取し根は残すようにすること。 通販で栽培物の苗が買えるので自生しているものを採取するのは自然保護の意味でも控えたほうがいいだろう。 |
価格 | 苗:1000円~ |
花言葉 | 恋の芽生えた瞬間 |
食用部位 | 葉、根 |
▌薬用効果 | |
生薬名 |
北沙参(ほくしゃじん) |
効能 | 去痰、解熱、鎮咳薬、肺結核、婦人病や糖尿病などに効くとされている |
取り扱い | 根および根茎を用いる |
成分 | クマリン(imperatorin, psoralen, bergapten) |