ドクニンジン

基本データ

ドクニンジンの画像

■名称:ドクニンジン
■和名:ドクニンジン
■英名:hemlock(ヘムロック),poison-hemlock(ポイズンヘムロック)
■分類:セリ科ドクニンジン属
■学名:Conium maculatum L.
■タイプ:真正双子葉類・二年草
■サイズ:1~2m程度
■花期:7月~9月頃
■原産:ヨーロッパ原産
■分布:北海道の一部地域、本州、四国、九州など全国的にみられる。
■生息地:日当たりのよい草原、川原など
■毒部:全草に毒が含まれている。
■成分:コニイン(coniine),ガンマコニセイン(g-coniceine)
■症状:悪心、吐き気、嘔吐、眩暈、痙攣、昏睡など。手足の末端から痺れ始め重篤な場合は呼吸困難によって死に至る。
■毒性:非常に危険、死亡することがある。
■食用:不可
■誤食:葉がパセリやニンジン、山菜のシャクと似ている。
■入手方法:野生種を採取する。
■花言葉:「あなたは私を死なせる」
■誕生花:3月15日

毒殺処刑に使われた植物

ドクニンジンはギリシア時代の高名な哲学者ソクラテスが処刑の際に飲まされたことで有名な毒を含む植物です。詳細は弟子が記した記録書「パイドン」に残っています。

全国的に自生している

毒性と主な症状

ドクニンジンに含まれる毒の成分はコニインと呼ばれるもので、摂取すると悪心、吐き気、嘔吐、眩暈、痙攣、昏睡など。手足の末端から痺れ始め重篤な場合は呼吸困難によって死に至ることがあります。
ドクニンジンという名称からニンジンのような姿形を思い浮かべますが、似ても似つかないやせ細った姿をしています。主に葉がニンジンの葉に似ていることから「ドクニンジン」の名前が付いたとのこと。

日本国内でも自生地拡大中

元々日本には自生していない植物でしたが近年北海道を始め本州の一部でも野生のドクニンジンが生えているのが確認されています。
基本的に園芸用でもなくかつ他の用途もないので手に入れるには自分で野生化したドクニンジンを採取しに行くしかない。(そんな酔狂な方はいないと思うが北海道には多く自生しているので意外とすぐに見つかります)

独特の臭い匂いが特徴

ドクニンジンをパセリやシャクと間違えて食べたことによる食中毒事故が過去に起きています。見分け方はドクニンジンには植物全体に不快な臭気があり(かび臭い匂い)、茎には独特の赤黒い斑点模様が付いているので見分ける目印として活用できます。

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