コンフリー

コンフリーの写真

■名称:シンフィツム(コンフリー)
■和名:鰭玻璃草(ひれはりそう)
■英名:Comfrey(コンフリー)
■分類:ムラサキ科ヒレハリソウ属
■学名:Symphytum spp. 【主な種】Symphytum offcinale(通常のコンフリー)、Symphytum asperurn(プリックリーコンフリー)、Symphytum x uplandicum(ロシアンコンフリー)
■タイプ:多年草
■サイズ:草丈30㎝~90㎝程度
■花期:6月~8月
■原産:ヨーロッパ、西アジア
■分布:日本全国でみられる。
■生息地:草原、道端など
■毒部:全草
■成分:ピロリジジンアルカロイド
■症状:長期的に継続、大量摂取することで肝障害が起き主に肝硬変又は肝不全になる。
■毒性:危険
■食用:不可
■誤食:ジギタリスに似ている。
■入手方法:園芸販売店などで購入可能。
■花言葉:「努力」
■誕生花:なし

ギャラリー

コンフリー
コンフリーの葉

健康食品として一時期話題に

コンフリーと呼ばれる植物をご存知でしょうか?元々はロシアのコーカサス地方が原産の植物で明治時代に牧草として日本に入って来ました。長寿の効果があるとされ健康食品として世界的に広く普及した時期ががあります。
ただし現在日本ではコンフリーに有毒性が認められ食品として販売することが禁止されており、健康食品として一時脚光を浴びつつも一転して毒草になった経緯のある植物です。

肝障害を引き起こす毒

毒性と症状

海外ではコンフリーを摂取したことの病状として、長期的な多量接種によって肝障害が起きることが指摘されています。主な肝障害は肝硬変や肝不全で、急性・慢性の門脈圧亢進や肝肥大、腹痛などの症状が起きるとのことです。
またラットを使った動物実験では発がん性が確認されたとの報告もありますが、人の場合は発がん性は確認されていないともされており、確証に至る十分なデータはないようです。
コンフリーが肝障害等の直接的な原因であると考えられる症状が多く報告されている海外では、特に幼児に関しては感受性が高いとされています。ただコンフリーに含まれる毒成分に関する詳細なデータは不十分とのこと。
多くの資料に記載されているのですが、コンフリーの毒性に関しては分かっていないことが多いようですね。

海外では規制されている場合も

日本では2004年に食品としての販売は禁止されています。そして日本同様にアメリカやカナダ、オーストラリアなどではコンフリーの一部食品が禁止されていたり、添加物としての利用が規制されているなど国によってその扱いが違っています。
オーストラリア、ニュージーランドにおいてはコンフリーなどに含まれているピロリジジンアルカロイドについて暫定的耐容摂取量が設定されているとのこと。

自生している場合が多い

コンフリーは珍しい植物でもなく、初夏頃になると道端できれいな花を咲かせているところをよく見かけることが出来き、立派(?)に野生化しています。
ただ野生や栽培に関係なく有害であることには変わりないので食用にはなりません、決して口にしないようにしましょう。
しかし丈夫で成長が早く大きく育つので昔から花壇や庭先に園芸用として愛されている花でもあります。

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