アンズ
基本データ
■名称:アンズ
■和名:杏/杏子(あんず)、カラモモ
■英名:Apricot(アプリコット)
■分類:バラ科・サクラ属
■学名:Prunus armeniaca L.
■タイプ:落葉小高木
■サイズ:高さ5m~6m
■花期:6月~7月頃
■原産:中国北部
■分布:長野県、山梨県などを中心に各地で栽培。
■生息地:‐
■毒部:未熟な実、種子
■成分:アミグダリン
■症状:嘔吐、吐き気、重症化すると意識障害、痙攣、呼吸困難などにより死に至ることがある。
■毒性:強力
■致死量:0.5㎎~3.5㎎/㎏
■食用:可能
■誤食:杏の種子を飲み込むなど
■入手方法:園芸店で購入可能
■価格:苗2000円~3000円程
■花言葉:「臆病な愛」「乙女のはにかみ」「疑い」「疑惑」
■誕生花:2月23日、3月1日、4月12日、10月2日
ギャラリー
アンズの葉 |
アンズの花 |
アンズ酒 |
アンズの紅葉 |
世界各地で栽培されている果物
古くから食べられてきた
アンズは中国より伝わってきたとされていますが、明確な年代は分かっておらず、日本最古の本草書にもアンズの文字が記載されていることから相当古い時代だったことが伺い知れます。
元々は「カラモモ」と呼ばれており現在のように「アンズ」と呼ばれるようになったのは江戸時代になってから、漢字の杏子を唐音読みでアンズという風になったとされています。
一酸化炭素中毒を引き起こす毒性
アンズの未成熟な果実や種子にはアミグダリンと呼ばれる成分が含まれています。アミグダリンは「青酸配糖体」とも呼ばれており、これ自体は人体にたいして害はありません。しかし青酸配糖体を含む食品(この場合アンズの種子)を食べると体内の酵素の働きによってアミグダリンは分解され「シアン化合物」が生成されてしまいます。
このシアン化合物は非常に毒性が高く、体内で吸収されると細胞の呼吸を阻害する作用を持っているのです。特に脳は大量の酸素を必要としているため、細胞の呼吸が阻害されると大きく影響され、重症化すると死に至る危険性もあります。