いきなり衝撃的なタイトルで始まりましたが言いたいことは全てタイトルに凝縮しております。そしてこれは筆者の体験談でもあります。今回は会社を辞める前にする考え方や立ち回りについてお話します。

会社を辞めたいと思ったら

会社で働いていて辞めたいと思ったことありませんか?この記事を読んでいる方であれば朝起きて会社に行きたくないな~なんてこと少なからず考えていらっしゃるのではないでしょうか?
転職サイトが集計したデータによれば会社員の9割以上の方が一度や二度は会社を辞めたいと思ったことがあるとのこと。かくいう私も十数年勤めた会社を『嫌になって辞めた』口です。

会社を辞める理由というのは人それぞれだと思います。給料が安い、評価されない、残業が多い、人間関係が最悪、理不尽なノルマ、偉そうな上層部等々…口実を上げるのであればいくらでもありますね。
まぁキャリアアップのためとか、自分で起業するためなんていうプラス要因で今の会社を去る方もいらっしゃいますがそのようなレアケースは割愛し、とにかく『会社が嫌で嫌でしょうがない』という状態で『今すぐ会社を辞めてやる』と考えている方に言いたいことがあります。

それはズバリ!

『しっかりと準備してから辞めるべし』これは当たり前ですよね、次の働き口なり収入源なりを見つけてから会社を辞めましょうという事です。そんなこと言われるまでもないと思いますが重要なのはこの準備期間に自分がどう考え何をするかです。

開き直ることが大事

会社を辞める前にきちんと次を見つけてから動くのは当然のことですが、その間も既存の会社で働いているわけですよね?この期間どのように過ごしていますか?正直『どうせ辞めるのだから仕事なんか適当でいいや』なんて感じで過ごしていませんか?心ここにあらずな状態で仕事に取り組んでいるのではないでしょうか?給料ドロボーみたいな状態になっていませんか?

そう、それでいいのです!

会社に恩を感じる必要もなければ、後ろめたい気持ちになることもありません。ましてそれがブラック企業ともなればなおさらです。むしろ足で砂をかけまくって去ってやりましょう。そのためにできる事は何でもやりましょう。

しかしこういうと必ず会社側の真っ当な言い分として『いい加減な奴は次に行っても必ず失敗する』だとか『無責任な奴はどんな組織でも通用しない』だとか色々と言われます。
なぜなら私も会社の人事に長い期間関わっていたこともあり『会社側の言い分』にすっかりと染まっていましたから。そして同じことをちゃっかり言っていました。

しかし気にする必要なんて全くないのです。所詮は他人の戯言です。会社は別にあなたに立派な人に成長してほしいからあえてそんなことを言っているわけではありませんし、人生に失敗してほしくない一心で厳しいことを言っているわけでもないのです。

既存の社員に対して反面教師として言っているだけにすぎません。しかもそれは結局会社のためでしかないのです。残った社員に立派な人間性を求めるとかそんなことありませんよ。所詮会社のトップ連中が美味しい思いをするために作り上げた主張だと思ってください。

『無条件で会社のために働いてくれる都合の良い人間』を生産するためには会社の正当性を主張し悪者を仕立て上げてることがもっとも都合がよいのですから。

ですから会社を辞めようと思ったのであれば、辞めるその日まで会社の社畜を卒業しましょう。給料分だけ軽く働いてあわよくば給料ドロボー万歳でいいのです。そんな軽い気持ちで会社に出社しましょう。

『自分の時間』として有効活用する

重要なのはいかに『仕事の時間を自分の利益に結びつけられるか』です。どうせ辞めるのですから真面目に仕事に取り組む必要もなければ、上司からの評価を気にする必要もありません。次に向けて着々と準備を進めていくことだけを考えればいいのです。

ここで間違ってはいけないのが仕事は適当でいいよ、真面目にやらなくても大丈夫とは言っても余った時間にスマホゲームをしたり、サボって何もしなかったりなどは絶対にやめてください。それでは本当にダメな人間になってしまいますし、サボり癖が付いたら大変です。

例えば資格が必要であれば仕事の合間を見つけて勉強をするのもいいでしょう。転職サイトを物色するのもいいでしょう。とにかく延々と会社で時間を費やすのは無駄だと考えてください。いかに『会社にいる時間を自分のために使うことが出来るか』が重要なのです。

大切なことは1日10分でもいいのでこれまで仕事だけに使ってきた会社にいる時間を自分のために使える隙間時間がないかを探ってみてください。ちなみに本当に仕事をしなくなるのはいけませんよ、就業規則違反です。あくまでも業務に影響がないようにしましょう。

こちらが利用していると考えること

従業員数が1数人程度の企業でもない限りあなたが会社からいなくなっても全く問題ありません。平常通り、滞りなく業務は回ります。それは平の一般社員だけでなく部長クラスの役員であっても社長であっても同様です。
一定の規模以上の会社であれば一人の人間の影響などたかが知れています。変わりはいくらでも効きますしどんなに人手不足といわれても誰かしらは入って来ます。そう考えるとあなたが会社からどのような存在か自ずと答えは出るのではないでしょうか?

ただの駒でしかないという事。

新入社員も、営業のエースも、ベテラン社員も会社にとっては利益を出すための駒です。評価されようがされまいが役職がどれだけつこうが都合が悪くなれば手のひらを返して簡単に切り捨てることが出来ます。
会社のために身を粉にして従順に働いたとしてもそんなものは何の意味も持ってはいないことを覚えておきましょう。

ブラック企業などは特に顕著ですよね。社員はみな使い捨て感覚でどんどん入れ替わります。そもそも大切にするという感覚など微塵も持ち合わせてはいませんし、逆に骨の髄までしゃぶりつくして利益を上げています。壊れたらポイッです。

自分の会社はどうなのか?

会社にとって社員は駒です、したがってこちらも会社をとことん利用すると考えて不都合はありません。
そして利用するとは具体的に言うと『自分にとって不利益になることは絶対にやらない』、サービス残業などは悪しき例の最たるものです。そして『会社にとって不都合であっても労働者の権利として認められているものは使い倒す』、…有給休暇などですね。

使えるものは何でも使いましょう。会社側がその権利を拒否した場合労働基準監督署にしっかり報告し改めてその旨を会社に伝えましょう。
ここで大切なことは引き下がらない事です。誰に何を陰で言われようが会社を辞めるのですから何も怖いものはないという覚悟で動きましょう。

これは私が勤めていた会社で一人の男性社員の話ですが。
入社3年目に結婚し子供が出来た際、育休を1年半近く取得し育休が終了と同時にサクッと退社してしまいました。今は育休期間中に取得した電気工事士の資格を生かし別業種の会社で働いています。彼も常々会社を辞めたいと考えていた方ですが、最後はきっちり会社を利用して辞めています。
育休を取る前から権利を主張する彼のことを周りの人間はよく思っていなかったのですが彼自身は会社目線ではなく自分の人生をメインで考えている人間であったと思います。
そしていかに法律や制度を利用できるかを考えているタイプで周囲の評価は全く意に介していませんでした。今思えば早い段階から会社に見切りをつけ辞める前提で次につながるように勉強し尚且つ収入がが途切れないように動いていたのだったと思います。

我慢せず主張する

会社に評価されたい場合は自分を犠牲にして会社に忠誠心を示す必要がありますが、そうでない場合は逆でいいのです。常に自分を最優先と考え会社の都合なんかは4~5番目程度に落とすことが大事です

特に良くある以下のようなケースがあります。いくら会社側が悪いとしても後から裁判沙汰やなんやらと対応していたらあなたの貴重な時間や資金など無駄な労力を費やし非常に非効率的ですので普段から不利益を被らないような立ち回りを行う事が大切です。

やってはいけない不利益な事

時間外や休日の職場や取引先からの電話対応? 
無視しましょうそんなものに対応する必要はありません。後からクレームつけられようが上司がキレてこようが働き方改革の正当性を主張し突っぱねればいいのです。

売り上げノルマの達成のために自社商品自腹購入?
はっ?ぶざけるなってかんじですよね、そんなことする必要はありません。購入を示唆するような指示がある場合は動画なり証拠品を残すことを相手側に伝えましょう。大概は委縮して何も言わなくなります。
会社の利益のために自分が不利益をこうむるのは働くという行為において全くの真逆です。自分にとって利益になるかどうかが最も重要です。

パワハラ、ワンマン上司の公開説教?
すべて動画に収めておきましょう後で何かの役に立つかもしれません。また証拠を残されるという行為を相手が知ることでたいていの上司は自分の立場があるため引き下がります。それでも続くようであればパワハラというワードを織り交ぜながら強気な態度でしっかりと反論しましょう。大人しくしているのが問題を助長させます『反論してくる社員というのは厄介なもので上司からすればできれば相手にしたくない』ものです。

人手不足によるサービス残業?
残業代がしっかりと支給されるのであれば状況に応じて仕事に従事してもいいかもしれませんが、そうでないなら気にせずに帰りましょう、同僚からは疎まれるかもしれませんが、人の手配は全て会社の責任であり役目ですあなたが犠牲になる必要はありません。社畜好きの上司や同僚に仕事を任せておけばいいのです。

有給休暇や産休、育休取得の拒否?
違法ですので労働基準監督署に報告しその旨を会社側に伝えましょう。取得は労働者の権利ですので会社が拒否することはできません論理武装をしっかりとして人事部に交渉するのがいいでしょう。

会社を辞めてから騒いでも遅い

会社を辞めてからあーだこーだと裁判沙汰にして金銭を要求してもハッキリ言って時間の無駄です。1000万ほど取れても(実際にそこまで取れる事例なんてのは殆どない)時間給に換算すると微々たるものです。そんなことをしている暇があるのであれば次の職場で真面目に働いた方がよっぽど有益です。

重要なのは会社にいる間に不利益を帳消しにし、逆に自分の利益になるように利用する立ち回りをしておくことです。

モンスター社員と思われることを恐れない

自分の利益になることをするというのは決して会社に迷惑をかけても良い、何をしても許されると言っているわけではありません。もちろん違法行為など持っての他です。

要は自分自身を最優先し会社のために自分が不利益を被る行為を決してしないでくださいという事です。そしてその行動は会社側の人間から見れば確実にモンスター社員と思われるようなヤツに見えるという事でもあるのです。(理不尽ですけどね)

しかしそんなことを気にしていては社畜へまっしぐら会社の思うつぼですので人の評価や陰口などは無視ししましょう。自分は自分の幸せのために生きていけばいいのです。他人、それも家族や友人でもない会社の上層部の人間のために働くという行為等今すぐにやめましょう。

自分は聖人君子でもなければ人気絶頂のアイドルでもありません、どこにでもいる量産型の一般人という思いが大切です。会社という閉塞された村社会の中の好感度が下がったところで外の世界には何の影響もありませんし、それでどうこうなるという物でもありません。
会社の評価など一歩外へ出れば全く価値がないということを覚えておいてください。これは長く会社に勤めているものほど忘れがちになります。

ただ私はモンスター社員でいいといっても、無断欠勤や迷惑行為、他人への誹謗中傷や会社の営業妨害、横領など社会人として一人の大人としてあるまじき行為、犯罪は絶対にいけません。
あくまでも自分の利益を優先する行動をとり会社のために不利益を被ることを避けるべきなのです。しかしそれは会社に不利益をもたらしていいというわけではない事は分かってください。

会社の人間関係程希薄なものはない

会社に勤めていると実に多くの人とつながることが出来ます。しかしその中で本当に信頼できる方はいるでしょうか?普段仲良く話している社員同士であってもそれは会社の中だけではありませんか?

休日も仲良く家族ぐるみで出かけるような仲良しでしょうか?そうでないのなら職場内の人間関係の断捨離の準備をしましょう。下手にSNSなどでつながっている場合こちらの行動が相手側に伝わるリスクを減らすためです。会社を利用すると決めた以上こちらの行動や考えなどを教えるべきではありません。ちょっとしたことで弱みを握られる可能性もあります。

普段仲良くしている相手であってもあなたが会社と相対する状況になった場合簡単に手のひらを返してきます。当たり前ですよね会社を辞めようとする人間と仲良くしたところでメリットはありませんから。むしろ会社寄りに立ち辞めようとする人間を攻撃したほうがはるかにメリットがあります。

これも私が以前勤めていた会社で実際に見てきたことですが、ある同期の5~6人の仲良しグループがいました。彼らは仕事帰りに飲みに行ったり、休日に集まって遊びにいったりと、はたから見れば非常に仲良くしているように見えたことは確かです。
ある時期グループの一人が上司に反論したことがきっかけで会社内での評価が明らかに落ちていきました。それまでは上司に気にかけてもらえていたことが、提案内容などことごとく批判されるようになったのです。そうすると彼自身も会社に対して不満を抱くようになり裏では陰口を言うようになっていたのです。

仲良くしていた彼の仲間は表面上は彼を擁護するような言葉を掛けていましたが、彼の陰口を逐一上司に報告するというダブルスタンダードな行為もしていたのです。結果として彼は会社にいられなくなり辞めていきました。
その後彼の仲間グループに対し私は友達なのになぜ上司に報告するようなことをしたのかと聞いたところ「仲はいいけど会社内だけの関係で友達ではない」と言っていたのが印象に残っています。

全部が全部このようなことはないとは分かっていますが会社という組織において辞める人間と残る人間とは利益が一致しないという事を知ってほしいのです。どんなに会社内で仲が良くてもそれはそうすることでお互いに利益が一致するからなのです。

キレてしまう事も大事

ちょっとバイオレンスな感じですが、会社に従うだけではなく一回プチっと切れてしまえばあとは突き進むだけです。とはいっても暴力沙汰はいけませんよ!
ここでいうキレるとは我慢することを止めるという事です。これまでも何度か書いてきましたが自分の主張をしっかりと伝え、できないものはできないと強気に反論する事が大事なのです。

なんでもハイハイと従ってくれる人間は非常にありがたい存在です。作業も円滑に進むしどんどん仕事を任せたくなります。逆に何かにつけて反論する、批判する人はメンドクサイと感じ普段から距離を取りがちになるモノです。

正直メンドクサイ下っ端社員には仕事を頼みたくないというのは上司であっても役員であってもみな同じ考えです。どんなに出世してもサラリーマンである以上自分の立場がありますし厄介毎は自分の評価に直結するためあえて火中の栗を拾うようなことをする酔狂な人は少ないでしょう。

会社組織においてこのように目上の人間から距離を置かれることは自分の評価が底辺まで落ちたことを意味しますが逆に会社を辞めようと考えている人間からすればラッキーと思うべきです。
面倒なプロジェクト、複雑な作業が自分に回ってこなくなるのですから会社の仕事に時間を取られずに自分のために使えるようになるのです。

これも会社にいた人の話になりますが、ある店舗責任者をしていた方が売り上げ不振によって降格、ひと悶着あった後、本部の事務作業に従事させられることになりました。しかし経理などの経験はないため普段の仕事は出社して2時間ほどで終わるデータ入力だったという事です。残り5~6時間はやることが無くまさに窓際族、会社を自主退社させるための人事異動でした。
しかし彼はその余った時間を資格取得の勉強時間に費やし数年後会計士の資格を取得し転職していきました。
もちろん彼がどんどん経理関連のスペックを上げていることを会社側は知りませんから任せる仕事はいつまでたっても簡単なデータ入力だけです。彼曰くまじめにやれば1時間ほどで終わらせられたけどそれだと会社に怪しまれるから3~4時間かけてやっている振りをしていたとのこと…。
彼がやめる間際に私に言った言葉で「給料をもらえながら資格の勉強できるんだから最高の職場だったよ」というのが今でも忘れられません。

まさに会社を利用し周りの評価も何も考えず自分の利益のみを追求した結果だったと感じます。

真面目な人間ほど馬鹿を見る可能性が高い

これはどの組織でも同じことが言えるのではないでしょうか?うまく立ち回る人間ほど評価され地道に頑張っている人間はあまり評価されません。しかしそれが悪いと私は思っていません、むしろその通りだと思います。

何が言いたいのかというと会社を辞める際もいかにうまく立ち回るか、猫を被るかという事です。「今までさんざんモンスター社員になれだの反論しろだの書いておいて言っていることがちがうだろ」と思うかもしれません。

辞めることを前提で働くといっても自分が辞めるという思いを周囲に悟られてはいけないのです。あくまでも会社を退社するその直前まで(通常一か月前)は辞めそうな雰囲気は出さないようにしましょう。
変に周りに目を付けられるのも困りますし、勘繰られるのも面倒です。会社を去るときは飛ぶ鳥跡を濁さずの精神です。(心の中で砂を引っかけましょう)

自分にとって利益になるように会社を利用するという行為はお墓の中までもっていきましょう。決して他人に言いふらして武勇伝として語るようなものではありませんし、会社のマウントを取って優越感に浸るモノでもありません。

自分が会社を利用するのは自分のためであり、他人を攻撃したり不利益をもたらすものではありません。安っすい悪役みたいにならないようにしましょう。

まとめ

会社を辞めたいと思った時にあなたのいる環境がブラックであれば迷うことなく会社を利用し自分の利益になることを第一に考えるようにしましょう。自己犠牲や正義感といった耳障りのよい言葉はかえって自分を追い込むだけで何もメリットはありません。
大事なことは今の環境を利用し次にどう繋げるかが重要なのです。