日光に当たると皮膚炎になる?

オトギリソウに含まれる毒成分はそのまま体の中に入っても何も起きませんが、体内をめぐり皮膚表層に達した際日光に当たることで皮膚炎のような症状を引き起こす一風変わった特性を持っています。直接食べても毒性は低いのですが、動物の場合…例えば羊であれば100グラム程度の接種で死に至るといわれているため人間もまた食べるのは辞めたほうが良いでしょう。

基本情報
一般名 オトギリソウ
由来:花山天皇の時代(10世紀ごろ)に晴頼と呼ばれる鷹匠がこの植物の秘密を洩らした弟を切り捨てたところからきている。
別名 血止め草(チドメグサ)
鷹の傷薬(タカノキズグスリ)
青薬(アオクスリ)
盆花(ボンバナ)
和名 弟切草(オトギリソウ)
英名 St. John’s wort(セントジョンズワート)
学名 Hypericum erectum(ハイペリカム・エレクテゥム)
分類 目:キントラノオ目
科:オトギリソウ科
属:オトギリソウ属
形態 園芸分類:庭木・花木
形態  :多年草
大きさ 草丈:20㎝~80㎝
花期 時期:7~8月
季節:初夏
原産国 日本、朝鮮半島、中国
分布地 北海道、本州、四国、九州など全国に分布している。
生育環境 耐寒性:
耐暑性:
入手難度 ★☆☆☆☆☆(簡単)
入手方法 園芸店での取り扱いは少ないがネット販売であれば容易に購入が可能。
購入価格 苗:500円~
花言葉 日本語:「恨み」「秘密」「迷信」「盲信」「敵意」
英語:「superstition(迷信)」「animosity(敵意)」。
誕生花 6月24日、11月19日
毒性
危険度 ★☆☆☆☆☆
有毒成分 ヒペリシン
有毒部位 全草
中毒症状 皮膚炎、壊死、重度の場合死亡することもある
致死量 LD50
食用部位 食べても毒性は少ないが皮膚炎の症状が起きやすくなるため食べないほうが良い。
誤食部位 赤い果実を間違って口にしてしまうことがある。
類似植物
備考
薬用効果
生薬名 小連翹(ショウレンギョウ)
効能 月経不順の改善や止血、鎮痛作用、利尿効果、腫物、打撲傷などに用いられる
取り扱い 切り傷などに生の葉汁を塗ると効果があるといわれているが、毒の成分が強く皮膚炎を起こすことがあるため取り扱いには注意が必要。