ヒョウタン

外形 ヒョウタン
一般名 ヒョウタン
別名 葫蘆(ころ)、瓢(ひさご、ふくべ)、なりひさご
和名 瓢箪(ひょうたん)
英名 Gourd(ゴード)
bottle gourd(ボトル・ゴード)
学名 Lagenaria siceraria var. gourda(ラゲナリア・シセラニア)
分類 ウリ科・ユウガオ属
形態 ツル性の一年草
大きさ 草丈:3~5メートル
花期 時期:7~9月
季節:夏~初秋
原産国 アフリカ
分布地 観賞用に家庭や学校で栽培されている。
生育環境 日よけとして使われるので暑さには耐性がある。日当たり、水はけ、風通しの良い場所が生育に適している。逆に寒さには弱い。
入手方法 ホームセンターなどで購入することができる。
購入価格 苗:200~300円
花言葉 「幸福」「平和」「繁栄」「利得」「夢」「円満」「手に負えないほどの重さ」
誕生花 7/30、7/31、8/15、9/3
危険度 ★★☆☆☆(弱毒)
有毒成分 ククルビタシン
有毒部位 果実
中毒症状 唇の痺れ、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢など。
致死量 1.6㎎/㎏(マウス、腹腔内注射)
食用部位 なし
誤食部位 毒性の少ない品種のユウガオと間違えて誤食する事故が起きている。
備考 ◆ヒョウタンと同じ種類のユウガオは有毒成分であるククルビタシンが少ない品種であり食べることができる。

ヒョウタンの毒性

ヒョウタン中毒事故を起こしたネームプレート
2014年に中毒事故が起きた問題のラベル:観賞用ヒョウタン(有毒)の苗に付けられていたラベルで「育てておいしい、食べておいしい」と誤表記されている。

ヒョウタンはウリ科の一年草で、人類が最も古くから栽培していた植物の一つとされています。
その特徴的な果実は観賞用としてだけでなく容器や楽器など加工品としても広く使われています。

食用になるユウガオと混同されがちですがヒョウタンは観賞用として作られているため食べることはできません。

ヒョウタンの果実にはククルビタシンという有毒成分が含まれています。この毒はウリ科特有のステロイドの一種であるトリテルペンの苦み成分でもあり、ズッキーニなどの苦みの元も同一成分です。

ここで注意したいのが干ぴょうなどの加工食品に使われるユウガオはヒョウタンと同一種ですが、毒性のあるククルビタシンが少ない品種なので食べることができます。しかし中にはククルビタシンを高濃度に含むユウガオの個体が稀に出来上がることがあり、それを食べたことによる中毒事故も過去に何度か発生しているのです。

◆むしろ食用とされているユウガオのほうが食べ物認定されている分食中毒事故が起きやすいと考えられる…(ひと昔前ならいざ知らず、近年においてそもそもヒョウタンを食べようとする人は結構な酔狂な方だろう。)

過去10年間のヒョウタンによる中毒発生件数はこちらの記事で紹介しています。

中毒症状

摂取してから数時間程度で中毒症状が表れるとされ主に、唇の痺れ、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢などの消化器系の症状を引き起こします。海外では子供が重篤な症状となる事例も紹介されおり、命に関わる危険性もあるため取り扱いには注意が必要です。