外形 ユウガオの果実
一般名 ユウガオ
別名 黄昏草(たそがれぐさ)
和名 夕顔(ゆうがお)
英名 bottle gourd(ボトル・ゴード:ヒョウタンの英名と同じ)
学名 Lagenaria siceraria var. hispida
分類 ウリ科・ユウガオ属
形態 ツル性・一年草
大きさ 高さ:5~30m
果実:60~90cm
花期 時期:7~9月
季節:夏~秋
原産国 北アフリカ
分布地 一般家庭などで栽培されている。
生育環境 耐暑性:暑さに強く、日当たりと水はけのよい場所を好む
耐寒性:寒さにはやや弱い
入手方法 ホームセンターなどで苗を購入することができる。
購入価格 苗:300円~
花言葉 「はかない恋」「夜の思い出」「魅惑の人」「罪」
誕生花 8/16、8/27
危険度 ☆☆☆☆☆(無毒 or 弱毒)
有毒成分 ククルビタシン
有毒部位 果実
中毒症状 唇のしびれ、吐き気、おう吐、腹痛、下痢
致死量
食用部位 果実を食べることができる
誤食部位 基本食用だが苦みが強いものは毒性が強いため食べると食中毒となる。
備考 由来:夏の夕方に開いた白い花が翌日の午前中にしぼんでしまうことからユウガオと命名された。
◆ヒョウタンとユウガオは植物学的には同じ品種で毒性の低いものがユウガオであり果実は干瓢(かんぴょう)として食用とされる。逆にヒョウタンは食べることができないが容器や工芸品などに加工して使われる。
◆アサガオやヒルガオ、ヨルガオは名前が似ているがヒルガオ科の植物でウリ科のヒルガオとは全く異なる種類、直接的な類縁関係は見られない。
◆ユウガオには丸いリンゴの様な形の種類マルユウガオとズッキーニのような縦長い種類のナガユウガオがあり味はどちらもあまり変わらない。干瓢に使われるのは丸い品種を使う
◆栃木県は全国の干瓢の生産量のうち98%を占める一大生産地である。
◆花色:白
◆同じウリ科の冬瓜(とうがん)と実が似ている。ユウガオの果実は果肉が柔らかくしっかりと中身が詰まっている。対して冬瓜の果実は固く中は空洞があるなどの違いがある。

ユウガオの毒性

出典:厚生労働省HP

ユウガオはウリ科の一年草で人類が最も古くから栽培していた植物の一つとされており、干瓢(かんぴょう)などに加工されて食べられてきました。

ヒョウタンとは元々は同じ品種ですが食用とするために苦み成分が少ない個体を選別した変種がユウガオでなのです。

ユウガオの果実にはククルビタシンと呼ばれる有毒成分が含まれています。これは苦み成分でもありズッキーニなどの苦みの元もククルビタシンと同一の成分です。
食用とされているユウガオは、ククルビタシンの少ない品種ですが「スイカ接ぎ木苗の台木として利用されるユウガオ」の他、稀に出てくる毒性の強い個体などがあり、それらを食べると中毒症状を引き起こしてしまします。

◆稀にククルビタシンを高濃度に含む個体が実る場合があり、それらは非常に苦みが強いため食べている最中に違和感を感じたら食べるのをやめるほうがいい。
◆接ぎ木苗とは?:2つ以上の植物を人工的にくっつけて作る苗木のこと。それぞれの植物の病気や害虫の耐性を継承することができ、農薬の使用量を減らすことができる。

中毒症状

毒性の強いユウガオを誤って摂取すると、喫食直後もしくは数時間以内と比較的早い段階で中毒症状が表れるのが特徴です。主な症状は唇の痺れ、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛などを引き起こします。

以下の特徴がみられる場合は食べるのを控えるようにしましょう。
・苦みが非常に強いもの
・接ぎ木の台木から取れるユウガオ