アセビ花
基本情報
一般名 アセビ
別名
  • アセボ
  • アシビ(アシミ)
  • 足しびれ
  • ウマゴロシ
  • ウシゴロシ
  • ウマクワズ
  • オバンテキヤ
和名 馬酔木(あせび)
英名
  • Japanese andromeda(ジャパニーズ・アンドロメダ)
  • Lily of the valley bush(リリィオブザ・バリーブッシュ)
学名 Pieris japonica(ピエリス・ジャポニカ)
分類 目:ツツジ目
科:ツツジ科
属:アセビ属
形態 園芸分類:庭木・花木
形態  :常緑低木
大きさ 草丈:1.5~4m
花 :10~15cm
花期 時期:2~4月
季節:冬~早春
原産国 日本、中国
分布地 本州、四国、九州に分布し乾いた山地の日陰地などに自生している。公園や庭園などにも植えられていることがある。
生育環境 耐寒性:強い
耐暑性:強い
入手難度 ★★☆☆☆☆(低)
入手方法 園芸店などで購入することができる。
購入価格 苗:5000円~
花言葉 「犠牲」「献身」「あなたと二人で旅をしましょう」
誕生花 3月9日
毒性
危険度 ★★★★★☆(高)
有毒成分
  • アセボトキシン(Asebotoxin:グラヤノトキシンⅠ)
  • グラヤノトキシンⅢ(grayanotoxin)
有毒部位 根、茎、葉など全草に毒を含む。
中毒症状 口内の痛み、腹痛、嘔吐、下痢、痙攣、手足の痺れ、神経・呼吸麻痺など重度の場合死に至ることもある。
致死量 LD50
食用部位 食用不可
誤食部位
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備考
  • 花の色:白、桃
  • いくつかの品種がありアメリカアセビやヤクシマアセビ、アケボノアセビ、リュウキュウアセビ、タイワンアセビなどがある。

アセビとは


アセビはツツジ科の常緑低木、日本産の植物で本州や四国、九州などに分布し乾いた山地の日陰地などに自生しています。公園や庭園用としても栽培されているため名前は知らなくても見たことがある人も多いと思います。

和名で「馬酔木(あせび)」と書くのは、アセビの葉を食べた馬が植物に含まれる有毒成分の影響で酒に酔ったようにふらふらとすることに由来しています。

昔はアセビの強力な毒性を生かして家畜の寄生虫退治や農作物の害虫駆除、トイレのウジ虫を殺すための殺虫用として使われていたりもしました。

保有する毒はグラヤノトキシン類などで誤って摂取すると口内に激しい痛みを伴い、後に吐き気や嘔吐、下痢などの症状の他、重度になると痙攣や手足の痺れ、呼吸麻痺、全身麻痺などにより死に至る危険性がある大変危ない成分です

アセビ自体は非常に不快な味のためヒトが間違って食べてしまったというようなことは考えにくいのですが、家畜である羊やヤギなどがアセビを食べて中毒死を起こす事故が海外では実際に起きています。

ちなみに奈良の春日大社にはアセビの木が沢山生えていますが、理由としてシカがアセビだけは(毒があることをわかっているため?)食べずに残ったと言われています。

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