薬用としても優秀?
中国原産で日本へは1700年代初期頃に薬用として渡来しました。現代では主に切り花など観賞用として栽培されており園芸店などでも取り扱っているところが多くそれなりに知名度の高い植物です。
保有する毒の成分はフリチリン、フリチラリン、ベルチオリンなどを始め複数のアルカロイド類を含んでいます。口から摂取することで中毒となり中枢神経の麻痺や呼吸困難、心臓の麻痺、血圧降下などの症状を引き起こします。致死性は低いとされていますが危険な成分であることに変わりはなく、絶対に口にしないようにしましょう。
この植物中国では漢方など民間の薬として使われていた経緯があるのですが毒性が強いため専門的な知識がない場合は使用しないほうが良いとされています。また根が食用として食べられているとの情報もありますが詳細は不明。
○おそらく同じユリ科の食用に適している植物と混同した情報が拡散されたのではないかと思われる。食用とされているものはオニユリ、コオニユリ、ヤマユリ、カノコユリの4種類である。
▌基本情報 | |
一般名 | アミガサユリ |
由来: 花の内側に紫色の網目状の模様を持ち編み笠の形に似ていることが由来とされている。 |
|
別名 | 天蓋百合(てんがいゆり) 貝母百合(ばいもゆり) 春百合(はるゆり) 貝母(ばいも) 中国名:浙貝母(せきばいも)、川貝母(せんばいも) |
和名 | 編笠百合(あみがさゆり) |
英名 | fritillary(フリトレリィ) |
学名 | Fritillaria verticillata(フリティラリア・ヴェリスラータ) |
分類 | 目:ユリ目 科:ユリ科 属:バイモ属 |
形態 | 園芸分類: 形態 :多年草 |
大きさ | 草丈:30~50㎝ |
花期 | 時期:3~5月 季節:早春 |
原産国 | 中国 |
国内分布地 | 野生種はほぼ存在せず、栽培のみ |
生育環境 | 耐寒性:強い 耐暑性:弱い |
入手難度 | ★☆☆☆☆☆ |
入手方法 | 比較的大きな規模の園芸店などで取り扱っている他、通販で手に入れるのが最も楽。 |
価格 | 苗:700円~ |
花言葉 | 謙虚な心、努力、才能、威厳、人を喜ばせる、母のやさしさ、凛とした姿 |
誕生花 | 2月7日、2月24日、3月8日、3月21日、4月25日、4月28日、6月11日 |
誕生月 | |
国花 | |
県花 | |
▌毒性 | |
危険度 | ★★★☆☆☆ |
有毒成分 | フリチリン、フリチララリン、ベルチオリンなどのアルカロイド類 |
有毒部位 | 全草 |
中毒症状 | 中枢神経の麻痺、呼吸困難、心臓の麻痺、血圧降下などの症状 |
致死量 | LD50: |
食用部位 | |
誤食部位 | |
類似植物 | バイケイソウ、イヌサフラン、スズラン、カイソウなど |
備考 |
▌薬用効果 | |
生薬名 | 貝母 |
効能 | 鎮咳、去痰、排膿、止血、利尿、鎮痛作用のほか水虫やたむしなどにも効果があるとされる。 |
取り扱い | 適量を服用することで気管支炎、肺結核、乳腺炎、胃潰瘍、扁桃腺炎などの症状に利用されているが作用が強く危険であるため専門家でない場合は決して使用してはいけない。 |