外形 キツネノボタン
一般名 キツネノボタン
別名 金平糖草(こんぺいとうぐさ)
和名 狐の牡丹(きつねのぼたん)
英名 Buttercup(バターカップ)
学名 Ranunculus silerifolius
分類 キンポウゲ目・キンポウゲ科・キンポウゲ属
形態 多年草
大きさ 高さ:30~60cm
花径:1~1.5cm
果実:1cm
花期 時期:4~7月
季節:春~初夏
原産国 日本、中国、朝鮮半島
分布地 北海道、本州、四国、九州など日本全国に分布している。
生育環境 水田の畔や水路周辺、道端など日当たりが良く湿り気のある場所を好み生えている。
入手方法 元が雑草のためか取り扱っている園芸店はほとんど見かけない。時期によってはネットで検索すれば個人販売店で売っていることもあるが自生しているものを採取するの方が効率が良い。
購入価格 苗:800円~
花言葉 「嘘をつくなら上手に黙して」「恵まれた生活」「純真」
誕生花 不明
危険度 ★★★☆☆(強毒)
有毒成分 プロトアネモニン、アネモニン
有毒部位 根、茎、葉、果実など全草に有毒成分が含まれている。
中毒症状 誤食:吐気、嘔吐、下痢、腹痛、胃腸炎など
皮膚:痒み、かぶれ、水疱
致死量
食用部位 根、茎、葉、花と全て食べることはできない。
誤食部位 野草のヨモギ、ゲンショウノコ、ミツバと似ているため誤認しやすい。
備考 ◆名前の由来①:狐が出るような野原に自生することが多く、葉が牡丹の葉に似ていることが由来。
◆名前の由来②:別名の金平糖草(こんぺいとうぐさ)は、キツネノボタンの果実は種が集まっている集合果でその形が金平糖に似ていることから名付けられた。
◆薬用:開花期の生葉は民間療法として扁桃炎に効果がある。ただし毒性が強いので通常は使わない。

キツネノボタンの毒性

キツネノボタンはキンポウゲ科の多年草で春に田んぼの畔(あぜ:田と田の間の土の仕切りの部分)や水路、道端などに生えている非常に一般的な植物です。

全草に有毒な成分を含んでいるため食べることはできません。しかし若葉はヨモギやゲンショウノコ、ミツバなどに似ているため誤認しやすいとされています。

保有する毒はプロトアネモニンと呼ばれるもので、キンポウゲ科の植物にはよく見られる成分です。口にすると中毒症状を引き起こすほか、茎や葉、花を傷つけた際に出る汁液が肌に付着すると皮膚炎になることもあります。

中毒症状

主な中毒症状は葉や茎の汁液が肌に付くことで起きる皮膚炎、かぶれや水疱などです。また誤って食べると吐き気や嘔吐、下痢、腹痛、胃腸炎などの消化器系の中毒症状を引き起こし、重症化すると血圧低下、中枢神経麻痺などの病状を引き起こし死亡することもあります。

キツネノボタンに含まれる有毒成分は強い毒性を持つため食用の野草と間違えて採取しないように注意しましょう。