基本情報
一般名 ワルナスビ
別名 鬼茄子(おになすび)
荒地茄子(あれちなすび)
野原茄子(のはらなすび)
和名 悪茄子
英名 horse nettle(ホース・ネトゥル)
Carolina horse nettle(カロライナ・ホース・ネトゥル)
Apple of Sodom(アップル・オブ・ソドム)
Devil’s tomato(デビルズ・トマト)
学名 Solanum carolinense L.(ソラヌム・カロリネンセ)
分類 ナス目
ナス科
ナス属
形態 多年草
大きさ 高さ:30~50cm
果実:1~1.5cm
葉 :10~15cm
花 :2.5~3cm
花期 時期:4~9月
季節:春~秋
原産国 北アメリカ
分布地 関東を中心に日本中に分布している。
生育環境 日当たりの良い草地。
入手難度 ★☆☆☆(低)
入手方法 作物に害を与えるだけの迷惑な雑草のため取り扱っている販売店はほぼ皆無。手に入れるならば畑や草地などで野生化しているものを採取するのが良い。
購入価格
花言葉 「欺瞞」「悪戯」
誕生花 11/21
毒性
危険度 ★★★★☆☆(強毒)
有毒成分 ソラニン
有毒部位 根、茎、葉、果実など全草に毒を含む。
中毒症状 下痢、腹痛、運動失調、痙攣、昏睡など
致死量 LD50: 590㎎/㎏(ラット)
LD50: 450㎎/㎏(ウサギ)
食用部位 食用不可
誤食部位 果実がプチトマトのように見えるため誤食の可能性がある。
備考

ワルナスビの毒性

茎や葉には棘が沢山ついている

ワルナスビは北アメリカ原産ナス科の植物で明治末期に牧草に紛れる形で日本に入ってきました。繁殖力が非常に強く今では関東地方を中心に日本に広く分布するようになっています。

茎や葉には鋭い棘があり、全草に有毒な成分を含んでいるため食用とすることはできません。

名前の通り生えているだけで色々と面倒なことを起こす問題児で、家畜の中毒事故やトマトやジャガイモに対する連作障害を引き起こします。また駆除剤が効きづらいだけでなく、根が少しでも土中に残っていればそこからまた生えてくるといった繁殖力の強さも兼ね備えているという憎まれっ子世にはばかるをそのまま体現したような植物です。

保有する毒はアルカロイドのソラニンなどで誤食することで中毒症状を引き起こるため、特にプチトマトに似ているワルナスビの果実を誤食しないよう取り扱いには注意が必要です。

中毒症状

主な症状は吐気、嘔吐、下痢、腹痛など重度の場合痙攣や呼吸困難などの症状が表れます。よほど大量に食べない限り命に関わるような心配はありませんが、ソラニンは毒性が強いため子供や幼児は成人よりも中毒症状が強く出るため特に注意が必要でしょう。