トウアズキ

外形
一般名称 トウアズキ
別名 キツネマメ
和名 唐小豆(とうあずき)
英名 Jequirity(ジクウィリティ)
Crab’s eye(クラブス・アイ)
rosary pea(ロザリー・ピー)
Paternoster beans(パターナスタァ・ビーンズ)
lucky beans(ラッキー・ビーンズ)
coral pea(コーラル・ピー)
Indian licorice(インディアン・リィカリス
jequerity seeds(ジクウィリティ・シードス)
学名 Abrus precatorius L.
分類 マメ目・マメ科・トウアズキ属
形態 ツル性常緑低木
大きさ 草丈:3~8m
果実:3cm
花:1cm
花期 9~10月
原産国 アフリカ、東南アジア
分布地 沖縄・八重山諸島に分布
生育環境
入手方法 取り扱っている店舗はなく沖縄の八重山諸島で採取するしかない。
◆個人経営の販売サイトやフリマサイトなどで出品されていることもある。
購入価格 種子:300~1000円
花言葉
誕生花
危険度 ★★★★★ (猛毒)
有毒成分 アブリン
有毒部位 種子、サヤ
中毒症状 吐気、嘔吐、悪心、腹痛、下痢、溶血、血尿、発熱、痙攣など、重度の場合呼吸不全により死に至る
致死量 種子を3~5個程度食べると危険とされている。
食用部位 トウアズキの種子は加熱すると毒性が消えるため国によっては食べられている。
誤食部位 種子が小さいので間違って誤飲することがある。
備考

トウアズキの毒性

トウアズキは赤と黒のコントラストが特徴的な種子を持つ熱帯性のマメ科植物です。アフリカや熱帯アジアに分布していて、日本では沖縄の八重山諸島など一部の地域のみに自生しています。

サヤと種子に強力な刺激性の毒が含まれて通常は食べることはできませんが、アフリカやインドの一部では食用として食べられているのだそうです。

◆加熱することで毒性がなくなるのだが素人は危険なので食べようなどとは絶対に思わないようにしよう。

保有する毒はアブリンと呼ばれる猛毒で口から摂取したり、粉末状のものを吸引したりすることで中毒症状を引き起こすことが知られています。
その毒素は強力なうえエアロゾルとなるため暗殺や生物兵器として使用される有力候補ともされています

◆中国では頭痛、皮膚病、駆虫薬(虫下し)などに使われている。

中毒症状

アブリンの中毒症状はリボソームの不活性化であり、いわゆる細胞内にあるDNAやRNAの働きを邪魔することでタンパク質の合成を阻害する作用があり、これによって様々な病状が表れることになります。

主に口から摂取した場合に、吐気や嘔吐、悪心、腹痛、出血性胃腸炎の他、溶血や血尿など激しい胃腸症状を引き起こします。また重度の場合複数の器官系に異常が表れ、肝臓・脾臓・腎臓の壊死といった肝・腎臓障害の他、昏睡、呼吸不全により死に至ることもあるとされます。

◆解毒剤や抗毒素はなく治療は支持療法による。
◆ヒマの実から抽出されるリシンと呼ばれる毒素もアブリンと同様の作用を持つ成分で、ヒマシ油生産のために世界中で年間100万トンものヒマの実が生産されている。ヒマシ油生産の過程で生じるクズの5%がリシンとのこと。