食べると心臓麻痺を引き起こす有毒植物
トウワタにはビンセトキシンやアスクレピアジンなどの有毒成分が全草に含まれています。前者は葉や茎などを傷つけた際に出てくる白い乳液に、後者は全草に含まれていていずれも強い強心作用を持ち人体に対して強い毒性を発揮することで知られています。
また薬用植物でもあるため中国では蓮生桂子花(レンセイケイシカ)と呼ばれ消炎、利尿、扁桃炎、止血などに使われていますがその毒性ゆえ一般で使用することは避けたほうがいいとされています。
▌基本情報 | |
一般名 | トウワタ |
由来:種に長くて白い綿毛があることに由来している | |
別名 | |
和名 | 唐綿(トウワタ) |
英名 | scarlet milkweed(スカーレット ミルクウィード) tropical milkweed(トロピカル ミルクウィード) Mexican butterflyweed(メキシカン バタフライウィード) bloodflower(ブラッド フラワー) |
学名 | Asclepias curassavica(アスクレピアス クラサヴィカ) |
分類 | 目:リンドウ目 科:キョウチクトウ科(旧ガガイモ科) 属:トウワタ属 |
形態 | 園芸分類:草花 形態 :多年草(日本では一年草) |
大きさ | 草丈:70㎝~100㎝ |
花期 | 時期:7~9月 季節:夏 |
原産国 | 南アメリカ |
国内分布地 | 奄美大島で自生している。 |
生育環境 | 耐寒性:元が熱帯原産のため寒さに弱く冬には枯れてしまう。 耐暑性:水はけがよく日当たりの良い環境を好む。 |
入手難度 | ★★★★☆☆ |
入手方法 | 一年草として園芸店などで販売されていることもある。年間を通して暖かい地域でしか自生していないためネットなどで取り寄せる方法が最も手軽である。自力で入手するのであれば奄美大島に行けば見つけることができるかもしれない |
購入価格 | 苗:1000円~ |
花言葉 | 「心変わり」「私を行かせて」「小さな恋」 |
誕生花 | 7月18日、9月11日 |
▌毒性 | |
危険度 | ★★★★☆☆ |
有毒成分 | アスクレピアジン ビネトキシン |
有毒部位 | 全草 |
中毒症状 | 頭痛、悪寒、嘔吐、下痢、不整脈、痙攣、心臓麻痺など |
致死量 | LD50: |
食用部位 | |
誤食部位 | |
類似植物 | ガガイモ、イケマ |
備考 | ジキタリスに似た作用(毒性)を持つ |
▌薬用効果 | |
生薬名 | 蓮生桂子花(レンセイケイシカ) |
効能 | 消炎、利尿、扁桃炎、止血 |
取り扱い | 毒性が強いため一般では使わないほうが良い |