どんな毒?
ノウゼンカズラ科の落葉する藤本植物で中国の中・南部原産。日本には平安時代に薬草として渡来し利尿剤や通経薬として使用されていました。近年では園芸植物として売られていて、一般家庭の庭先や公園などで咲いているのを見かけることができる身近な植物です。
全草にラパコールと呼ばれる有毒成分を含み、花の汁液が皮膚につくと皮膚炎を引き起こし数日の間症状が続きます。また目に入ると瞳孔散大などの炎症を起こしまぶたが晴れてしまうことから過去には目に入ると失明すると信じられていましたが、これはあくまで迷信でありそこまで強力な毒ではないことも分かっています。
もし肌や目に汁液が付着した場合は綺麗な水か硼酸水で十分に洗うようにしましょう。
▌基本情報 | |
一般名 | ノウゼンカズラ |
由来:中国語の発音である凌霄(ノウセウ)がなまりノウゼンとなったとされている。カズラは蔓植物のことを指している。 | |
別名 | |
和名 | 凌霄花(のうぜんかずら:本来の読み方は「りょうしょうか」) |
英名 | Chinese trumpet creeper(チャイニーズ・トランペット・クリーパー) Chinese trumpet vine(チャイニーズ・トランペッオ・バイン) |
学名 | Campsis grandiflora(カンプシス・グランディフローラ) |
分類 | 目:シソ目 科:ノウゼンカズラ科 属:ノウゼンカズラ属 |
形態 | 園芸分類: 形態 :蔓性落葉樹 |
大きさ | 草丈:3m~10m |
花期 | 時期:7~9月 季節:夏 |
原産国 | 中国 |
国内分布地 | 自生しているものは少なく庭先や公園など園芸用として栽培されている。 |
生育環境 | 耐寒性:やや弱い 耐暑性:普通 |
入手難度 | ★★☆☆☆ |
入手方法 | 少し大きめの園芸店やホームセンターなどで取り扱っていることが多い。通販でも買えるので手に入れることは非常に容易である。 |
価格 | 苗:1500円~ |
花言葉 | 名声、名誉、栄光 |
誕生花 | 7月14日、7月15日、7月20日、8月6日、8月11日 |
誕生月 | |
国花 | |
県花 | |
▌毒性 | |
危険度 | ★★☆☆☆ |
有毒成分 | ラパコール(lapachol) |
有毒部位 | 全草、花の汁液 |
中毒症状 | 皮膚炎 |
致死量 | LD50: |
食用部位 | 食用不可 |
誤食部位 | |
類似植物 | アメリカノウゼンカズラ |
備考 | 昔から花の汁が目に入ると失明するという逸話が有名な花だが実際にはそこまでの強毒性は有していない。ラパコールはノウゼンカズラ科植物由来の天然化合物であり、抗菌、抗炎症、抗ウイルスとしての効果を持っている。 |
▌薬用効果 | |
生薬名 | 凌霄花(りょうしょうか) |
効能 | 利尿、通経 |
取り扱い | 副作用が強いため専門家でない一般の人は絶対に使用しないほうが良い。 |