ホウレンソウ
基本情報
一般名 ホウレンソウ
別名 鳳蓮草(ほうれんそう)
法蓮草(ほうれんそう)
唐菜(からな)
和名 菠薐草(ほうれんそう)
英名 Spinach(スピナッチ)
学名 Spinacia oleracea
分類 目:ナデシコ目
科:ヒユ科(アカザ亜科)
属:ホウレンソウ属
形態 一年草、草本
大きさ 草丈:20~30cm
花期 時期:5~6月、10~2月
季節:春、冬
原産国 西アジア、ペルシャ(イラン)など。
分布地 日本中で栽培されている。
生育環境 日当たりの良い冷涼な気候、耐寒性は強く0℃以下の温度でも耐えられる。逆に暑さには弱い。
入手難度 ☆☆☆☆(簡単)
入手方法 探す必要もない、スーパーなどで年中購入できる。
購入価格 束 :100円~
種 :200円~
花言葉 「活力」「健康」
誕生花 12/12
毒性
危険度 ☆☆☆☆☆☆(無毒)
有毒成分 シュウ酸ナトリウム
有毒部位 全草にシュウ酸を含んでいる。
中毒症状 食べすぎにより結石のリスクが高くなる。
致死量 なし
食用部位 全て食用可
誤食部位 なし
類似植物 アカザ
ツルナ
タケノコ
イタドリ
煎茶(せんちゃ)
浜防風(はまぼうふ)
不断草(ふだんそう)
雑学 ホウレンソウの漢字、菠薐草の”菠薐”は「ペルシャ」のこと。

ホウレンソウの毒性

ホウレンソウはヒユ科の一年草で西アジア、イラン原産で耐寒性が非常に強い植物です。
昔から食用として広く栽培されており、夏場を除き一年中収穫でき、かつ育てやすいため家庭菜園などでも定番野菜のひとつとなっています。しかしホウレンソウにはシュウ酸ナトリウムと呼ばれる人体に対して悪さをする成分が含まれているため大量に食べるのは良くないとされています。

シュウ酸ナトリウムとはホウレンソウにおいて主にえぐみの原因となる物質です。これは他の食品に含まれているミネラル(カルシウムや鉄)と結合するため、ヒトに必要なミネラルの吸収を阻害するだけでなく、その結果体質によっては腎臓結石や尿管結石症などの病的な症状を引き起こす原因にもなってしまう物質なのです。

シュウ酸はホウレンソウだけではない

他の野菜の中にもシュウ酸を多く含むものは存在します。特にタケノコや抹茶・煎茶、ツルナ、アカザといった植物はホウレンソウ以上に沢山のシュウ酸をその内部に保留していますがそれほど問題になることはありません。なぜでしょうか?

これはタケノコや抹茶・煎茶といったお茶、ツルナ、アカザなどの野草は生で食べるという習慣がないためです。逆にホウレンソウは生で沢山食べられることが多い野菜ということで注意しなければいけない理由の一つになっています。

シュウ酸を減らす方法

野菜の中に含まれるシュウ酸は水溶性のため、茹でることによってその大部分がお湯の中に溶けだしてしまいます。※とある実験結果では茹でた場合シュウ酸は40~80%程度お湯の中に排出されるというデータもあるのです。

ちなみにゆで汁の中にはアクという名のシュウ酸がたっぷりと含まれていて、そのまま料理に使うのは良くないので廃棄するようにしましょう。

ホウレンソウの根元の赤い部分は毒?

ホウレンソウの根元が赤いのは「ポリフェノール」や「マンガン」などの赤身成分が多く含まれているためです。特にマンガンは骨の形成に必要であるため、体にとっては大切な栄養素です。
以外に捨ててしまいがちなホウレンソウの根元ですが、骨の健康のために食べてみるのもいいかもしれませんね。