外形 タガラシの果実
一般名 タガラシ
別名 田芹(たぜり)、牛芹(うしぜり)、蛙の気付け(かえるのきつけ)、溝胡椒(どぶごしょう)、蹈鞴火(たたらび)
和名 田枯し・田芥子(たがらし)
英名 Celery Leaves buttercup(セロリ・リーヴス・バターカップ)
学名 Ranunculus sceleratus L.(ラヌンクルス・シィレラートゥス)
分類 キンポウゲ科 キンポウゲ属
形態 二年草
大きさ 高さ:30~70cm
花径:4~10㎜
果実:12㎜ほどの楕円体の集合果
花期 時期:3~5月
季節:春
原産国 日本
分布地 日本全土の水田や用水路などに生えている。
生育環境 水はけの悪い痩せた水田近くに以前は良く生えていたが、現在では栄養豊富な水路などで大きく育ったタガラシがみられることが多い。
入手方法 元々は田んぼやあぜ道などに生えている雑草のため通常の園芸店などでは取り扱っているところはほとんどない。ネットで検索して販売店を探し出すか(時期によっては売り切れているが)、もしくは春先に水田近くや水路などで自生しているものを直接採取するほうが効率は良い。
購入価格 苗:700円~
花言葉 「邪推」「悪事」「不毛にする」「意思を貫く」「辛抱できない」
誕生花 3/7
危険度 ★★★☆☆(強毒)
有毒成分 プロトアネモニン
有毒部位 根、茎、葉、花など全草に有毒成分を含む
中毒症状 誤食:吐気、嘔吐、下痢、腹痛、胃腸炎など
皮膚:痒み、かぶれ、水疱
致死量
食用部位 全て食べることはできない。
誤食部位 特になし
備考 ◆名前の由来:有毒成分を含むタガラシを噛むと辛みがあることから「田辛子」とされたいう説と、タガラシの生える水田は栄養が少なくイネなど作物の収穫量が少ない場所に生えることから「田枯し」とされたという両方の説があるが実際のところ詳細は定かではない。しかしタガラシ自体毒を持ち食べられないため田枯しのほうがしっくりくるかもしれません。

タガラシの毒性

タガラシはキンポウゲ科の二年草で、水田や水路近くなど水を含む湿地を好んで生えていることが多い植物です。

余り知られていない草花ですが根、葉、茎など全草に有毒成分を含んでいるため食べることはできません。

また保有する毒はプロトアネモニンと呼ばれるもので、キンポウゲ科の植物には多く見られる成分となっています。これは口から摂取すると人体に対し強い毒性を示すだけでなく、タガラシの汁液が肌に直接触れても影響があるため取り扱い時には注意が必要になってきます。

中毒症状

主な中毒症状は葉や茎の汁液が肌に付くことで起きるかぶれや水疱などです。また口から摂取すると吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、胃腸炎などの中毒症状を引き起こし、重度の場合血圧低下や中枢神経麻痺などを引き起こし死に至る場合もあります。

◆汁液が肌に付いた場合は流水でしっかり洗い流すようにすること。