エンレイソウ
基本情報
一般名 エンレイソウ
別名 立葵(たちあおい)
和名 延齢草(えんれいそう)
英名
  • trillium(トリリアム)
  • wakerobin(ウェークラビン)
  • tri flower(トリ・フラワー)
  • birthroot(バースルート)
  • birthwort(バースワート)
学名 Trillium smallii Maxim.
分類 目:ユリ目
科:シュロソウ科(旧ユリ科)
属:エンレイソウ属
形態 多年草
大きさ 草丈:20~40cm
葉 :10~15cm
花期 時期:4~6月
季節:春~初夏
原産国 東アジア,北米
分布地 北海道、本州、四国、九州などに分布している。
生育環境 高温に弱いため気温が高い時期は日陰を好む。
入手難度 ★★★☆☆☆(中)
入手方法 通常の園芸店では取り扱いは少ない。山野草や高山植物を扱っている専門店で購入することができる。ネットで探すと見つかりやすい。
購入価格 苗:600円~
花言葉 「奥ゆかしい美しさ」「落ち着いた美しさ」「熱心」「叡智」
誕生花 2月29日,5月22日,5月28日,6月18日,7月24日,
毒性
危険度 ★★★★☆☆(中)
有毒成分
  • トリリン(trillin)
  • サポニン(saponin)
有毒部位 根や茎の根元に毒を含む。
中毒症状 激しい嘔吐,下痢,脱水症状,心臓衰弱,血圧低下,ショック死
致死量
食用部位
  • 黒く熟した果実は食べることができる。
  • 根茎を乾かして干したものを延齢草根と呼ばれ民間薬として使われていた。
誤食部位
類似植物 主にサポニンを含む植物
雑学

エンレイソウの毒性

エンレイソウはシュロソウ科の多年草で北海道から九州まで日本全国に自生している食植物です。根茎は延齢草根と呼ばれ、鎮静、降圧作用などが干して乾かしたものを薬用として使われていますが毒性が強いため民間療法として使うのは推奨されていません。(というか絶対にやめましょう!)

保有する毒の成分はサポニンやトリリンなどで、根や茎の根元に多く含まれています。これらの成分は熱を加えることで毒性を減らすことができ、海外では食用とされている地域もあるのだとか。
逆に言えば生の状態で食べると非常に危険であるので、何度も書きますが絶対に生で食べようなどとは思わないでください。ただその味は非常に苦いので食べてもすぐに吐き出してしまうほど強烈であり、そもそも飲み込むのも大変とのこと。

中毒症状

主な症状は強烈な嘔吐や下痢などの消化器系の症状で重度になると脱水症状や心臓衰弱、血圧低下など最悪死に至ることもあります。熱を加えた場合は毒の多くが分解され中毒になることはほぼなくなり、死ぬような危険性もなくなるということです。