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一般名 | ウマノアシガタ |
別名 | 金鳳花(きんぽうげ)、馬芹(うまぜり) |
和名 | 馬の足形(うまのあしがた) |
英名 | Japanese Buttercup(ジャパニーズバターカップ) |
学名 | Ranunculus japonicus |
分類 | キンポウゲ目 キンポウゲ科 キンポウゲ属 |
形態 | 多年草 |
大きさ | 高さ:30~60cm 花径:1.5~2.0cm 果実:5.0~6.0㎜ |
花期 | 時期:4~5月 季節:春 |
原産国 | 日本、中国、朝鮮半島、台湾など。 |
分布地 | 北海道、本州、四国、九州、沖縄など日本全国に分布している。 |
生育環境 | 日当たりの良い山野などの道端に生えている。 |
入手方法 | 通常の園芸店やホームセンターなどでは取り扱いは少ない。山野草などを専門に取り扱う園芸店などで購入できる。 どこにでも生えているため山間の野原などで自生している種を採取するのもよい。 |
購入価格 | 苗:500円~ |
花言葉 | 「栄誉」「栄光」「楽しみ到来」「子供らしさ」「美しい人格」「中傷」 |
誕生花 | 1/20、1/30、2/18,3/2 |
危険度 | ★★★☆☆(強毒) |
有毒成分 | プロトアネモニン ◆ラヌンクリンと呼ばれる配糖体が葉をすりつぶしたりすることで加水分解されプロトアネモニンとなる。 |
有毒部位 | 根、茎、葉、花など全草に有毒成分が含まれている。 |
中毒症状 | 誤食:吐気、嘔吐、下痢、腹痛、胃腸炎など消化器系の症状。重度の場合血尿、血便、瞳孔散大、神経症状、呼吸緩除などにより死に至る。 皮膚:痒み、かぶれ、水疱などの皮膚炎症状。 |
致死量 | 不明 |
食用部位 | 全て食べることはできない。 |
誤食部位 | 野草のヨモギ、ゲンショウノコ、ミツバと良く似ているため間違えて採取する危険がある。 |
備考 | ◆名前の由来:根元から生える根生葉の形が馬の足形に見えることに由来するとされている。(言うほど馬の足形に似ていないことでもある意味で有名) ◆金鳳花と呼ばれるものは品種改良された八重咲の品種のことを指している。 ◆同じキンポウゲ属にキツネノボタンやタガラシなどがある。含まれている有毒成分もほぼ同種。 |
ウマノアシガタの毒性
ウマノアシガタはキンポウゲ科の多年草で全国の山野(さんや:山や野原のこと)やその周囲の道端等に自生してることが多い一般的な野草の一つです。
その葉はミツバやヨモギなどいくつかの食用となる野草に酷似していますが毒を含んでいるため食べることはできません。
保有する毒はプロトアネモニンと呼ばれるもので、キンポウゲ科の植物に多く見られる成分です。根、茎、葉など全草に毒を含んでおり口にすると中毒症状を引き起こす他、肌の弱い人の場合植物を傷つけた際に出る汁液が皮膚に触れると皮膚炎の症状が起きることもあるため取り扱い時には注意が必要になってきます。
中毒症状
誤食すると吐気、嘔吐、下痢、腹痛、胃腸炎など消化器系の中毒症状を引き起こす他、植物の汁液が皮膚や粘膜に付いた場合は痒みやかぶれ、水疱などの皮膚炎症状が表れます。
マウスを使った実験では嘔吐、下痢、血尿、血便、瞳孔散大などの重度の中毒症状が表れ、多量に与えると重症化し呼吸麻痺や痙攣などを引き起こし死に至ったとのことで、非常に毒性が強いことが伺えます。
ヒトよりも牛がウマノアシガタを食べて中毒を起こしたという報告があり、海外ではミヤマキンポウゲの亜種を犬が食べて蕁麻疹などの中毒症状を起こしたという記録もあります。くれぐれも猫草代わりにペットに与えたりしないようにしましょう。