アボガド

外形 アボガドの種と果実
一般名称 アボカド
別名 森のバター、グリーンゴールド、食べる美容液
和名 鰐梨(わになし
英名 avocado(アボカド
alligator pear(アリゲーター・ペア
学名 Persea americana Mill.(パースィーア・アメリカーナ・ミール
分類 クスノキ目・クスノキ科・ワニナシ属
形態 常緑高木
大きさ 2~30m(栽培する環境による)
花期 3月~5月:春
原産国 中央アメリカ
分布地 和歌山や鹿児島、沖縄、愛媛、高知など温暖な地域で栽培されている。
生育環境 乾燥を好み、日当たりの良がよく気温が高い環境を好む。逆に過湿気味で低温の環境、北風がよくあたる場所は苦手。
入手方法 ホームセンターや家庭菜園の苗を取り扱う店舗で購入することができる。
購入価格 苗:5000円~
花言葉 「豊かな心」
誕生花 3/30
危険度 ☆☆☆☆☆ [重度:人には無害]
有毒成分 ペルシン [persin]
有毒部位 果実、種子、葉にヒト以外の動物に対しての有毒成分が含まれている。
中毒症状 痙攣や呼吸困難など
致死量 不明
食用部位 ヒトは果実部分を食用とし、ヒト以外の動物は全て食べることができない。
誤食部位
備考 ◆アボガドは野菜と勘違いしがちだが分類としては果物になる。
◆ワサビ醤油をつけるとトロのような味がするという有名な話がある。

アボカドの毒性

アボカドの木、野生の種だと30mにもなる。

アボカドはクスノキ科の常緑高木で、別名「森のバター」と呼ばれる人気の果物です。
国内で流通しているものはメキシコやチリ産など海外からの輸入品が大半を占めており、国内では和歌山県と愛媛県などで栽培されているものが冬頃に出回ります。

アボカドにはペルシンと呼ばれる成分が果実以外に葉、種子などに含まれています。普段ヒトが食べる分には全く害はないのですが、ヒト以外の動物が食べた場合に強い毒性を発揮することで知られています。
主にスーパーなどで良く見る手のひらサイズの果実が大きいものはグアテマラ系と呼ばれ動物にとっては最も危険と言われています。

中毒症状

アボガドを牛や馬、犬や猫などに与えると下痢や嘔吐などの消化器系の症状の他、重度の場合肺水腫や呼吸困難、昏睡、痙攣など最悪呼吸停止によって死に至る場合もあります。

特に多くの鳥類はほかの動物よりも体重が軽いこともあり少量でも重症化する危険性が指摘されています。

アボガドには多くの品種があり、種類によって保有するペルシンの量も変わります。こういった背景もあり、現状アボガドをどの程度摂取すると危険なのか、具体的な潜伏期間や症状がどの程度か等、中毒症状に関して詳しいことははっきりと分かっていないとのことです。

予防

ペットフードによってはアボガドが含まれている商品がありますがグアテマラ系(毒性の強い品種)のものではないとのことです。またアボガド成分を含むシャンプー剤なども販売されており、これらはもちろん安全と思いますが心配であるならできるだけ避けたほうがいいかもしれません。

また犬や猫が間違ってアボガドの種を飲み込むこんだ場合、その種の大きさから腸管につまり手術が必要になることもあるんだそうです。そういった場合命にもかかわるためすぐに動物病院に連れて行くようにしましょう。

栄養価

アボカドは非常に栄養価が高い食材として有名でガンや動脈硬化、高血圧予防のほか抗酸化作用により老化防止などにも効果があるとされています。

また森のバターの別名の通り、脂肪分が果肉の20%近くあり血液をサラサラにしてコレステロールを減らす効果が期待できるという至れり尽くせりと言っていいほどの栄養食なんだとか。