ペットフード協会の発表によると2020年時点で国内で飼育されているイヌの数は約848万頭とのこと、10家族中1世帯はイヌを飼っているのですね。近年ではイヌを飼う方が減少傾向になっていますが、新型コロナウイルスの影響など閉鎖的な社会変化によりイヌやネコといった身近な動物から癒しを求める人は逆に増えているのだそうです。
今回はそんなイヌからうつることがある寄生虫を紹介していきます。
イヌが持つ感染症
動物からヒトに感染する病気のことを「人獣共通感染症」と言います。以下イヌからうつる病気の一覧です。
名称 | 分類 | 原因 |
パスツレラ症 | 細菌 | イヌやネコに噛まれたり、引っ掻かれたり、口移しや菌を直接吸い込むことなどで感染する。 |
狂犬病 | ウイルス | 狂犬病に感染した動物に噛まれた部位から唾液に含まれているウイルスに感染する。 |
ブルセラ症 | 細菌 | 感染犬の汚物や尿などの接触によって感染する。 |
カプノファイトサーガ・カニモルサス症 | 細菌 | イヌやネコに噛まれたり、引っ掻かれたりすることで感染する。 |
皮膚糸状虫症 | 真菌 | 直接的な接触により感染する。 |
エキノコックス症 | 寄生虫・条虫 | 寄生虫に汚染された食品や生水などを傾向摂取することで感染する。 |
イヌ回虫症 | 寄生虫・線虫 | 感染した動物との直接的な接触や回虫卵が含まれる砂場などで感染する。 |
イヌ糸状虫症 | 寄生虫・線虫 | 感染したイヌの血を吸った蚊に刺されることでヒトに感染する。 |
エキノコックス症
感染してから十年以上の潜伏期間がある
エキノコックスの恐ろしいところは感染してもすぐには症状が出ないところです。口から摂取した寄生虫の虫卵は小腸で孵化(ふか)し
犬糸状虫症とは
フィラリアは別名犬糸状虫と呼ばれている寄生虫です。成虫はメスで長さ30㎝にもなる細長いフィラリア症(犬糸状虫症)は蚊が犬の血を吸うことで感染します。犬の病気ですが猫にも感染が確認されている。人にも感染する可能性がある病気です。
ただしヒトの体内は本来の宿主ではないためあまり長く生きられない。
そうめんのような姿
蚊が運び屋となりヒトに感染する
人が犬糸状虫に感染するのは蚊が原因です。
どんな症状?
ほとんどの場合無症状だが寄生虫が肺に侵入しそこで死ぬことで咳や胸痛が
感染予防とは法
自然に治癒することが多い。
野生動物も危険
世界的に見て感染拡大傾向にありキツネからの感染事例もある。
色々な蚊が媒介する
日本ではアカイエカ、トウゴウヤブカ、シナハマダラカ、コガタイエカ、ヒトスジシマカなどが媒介します。